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次の人生も女神嫁と共に  作者: 八木杉 ケイシ
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移住

 最近構ってくれる人が増えたからか、子グリフォンがやたらと屋敷にやってくる

 米の味を覚えたのもあるだろう。更にはフンに含まれていた種から出た芽があっという間に育ち、ザクロの様な実をつけそれを美味しそうに食べてる姿も見られた

 少し味見させて貰った福太郎だがやたらと酸っぱく食べきれなかった

 体も大きくなり立てば高身長のシュンローより大きい、それでもまだ子供らしく気づけば縁側で腹を見せて寝ていたり、屋根に登り日向ぼっこしている

 そんな子グリフォン達を見て福太郎は1つ決意する

 向かうはグリフォンの巣だ


「お世話するのでうちに来ないかい?」

「キキュー」

「ええ!?そんなあっさり…」


 親グリフォンからの返事は『わかった』だった

 もしかしたらグリフォン側も八重樫家に行くことを考えていたのかも知れない


「ただエサに関しては今の所用意できるのが野菜と穀物、あと果物しかなくて肉を食べたくなったら自分で採ってきてもらうしか無いんだけど大丈夫かな?」

「キキュー」

「じゃあ用意するから2,3日後に来てくれる?」


 家に帰りまずグリフォンの住家を用意する


「この木を大きくする感じ良いかなぁ」


 今福太郎の目の前にあるのは初日に寝床にした木だ

 今でも子グリフォンが時々昼寝場所に使っている

 これを大きくしてグリフォンの住家にしようと言う考えである

 目を瞑り手を木にかざす


(まず全体的に木を大きく、下のドーム部分は更に大きく頑丈、幹は爪研ぎに負けない様に硬い、そんな木に…)

「なれーー!!」


 途端木が音を立てメキメキと成長していく

 ドーム部分は全長五メートルはあろうかという親グリフォンが入る事を考えかなり巨大だ

 枝もよく張りグリフォン達が登っても大丈夫だろう

 これなら親グリフォンも満足してくれるだろう


「こんなもんかな」

(わたしにいってくれればいいのに)


 少しいじけたキーの声が聞こえてきた


「あんまりキーに甘えすぎるのも良くないかと思ってね、まぁ自分の力を使う練習だよ」


 続けてスーとツーの挑戦的な声も聞こえてくる


(おうさま、まだあまいですわ!これではみかんせいですわ)

(いえというのはあめかぜをしのぐだけのばしょじゃないよ!)

「なにぃ!?一体なにが足りないと言うんだ!」

(これですわ!)


 するとドームの中、入り口横の地面が少しくぼみそこから水が染みだしてきた


(みずのみばがありませんでしたわ!)

「そうか…家の形ばかり考えていた…しかし水飲み場ということは…」

(そうだよ、えさばもないよ)

「ふーむ、後で大きめの箱でも置いておくか」


 これで家の中は完成した。だがツーの指摘はまだ続く


(おうさま、グリフォンにはふたつのすなばがひつようなんだ)

「ふたつの…すなば?」

(かれらはいうならとりとねこ、つまり…)

「……トイレと砂浴びか!」

(そう!だからきのはがしげってあめでもぬれないばしょにすなばをつくっておいたよ)


 1つは砂浴び用に目の細かなキレイな砂場、もう1つはトイレ用に給水性が高くある程度目の荒い砂場。それがいつの間にか完成していた


「ふたり共、やるじゃないか。これならグリフォン一家も気に入ってくれるだろう」

((エヘヘヘ~))


 こうしてグリフォン一家は八重樫のすぐ近くに引っ越して来た

 それから耕したは良いがまだ使っていない土地から沢山の草が生え始め、地面が灰色の荒れ地から緑色の草原になり、シュンローの呼び名が客人から居候(いそうろう)になった頃、調査団の第三陣がやって来た

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