生活環境
Pvもブックマークも増えてきました
ありがとうございます
まだまだ木っ端ですが頑張って行きたいと思います
今現在福太郎の生活には二つの不満がある
まずは衣服
転生した際に着ていた一着しかないのだ
更にタオル等の布製品もない
風呂上がりに濡れた体は風で乾かし、服は風呂の最中に洗ってもらい寝る時も同じ服
着たきり雀にも程がある
さすがに替えの服が欲しくなってきた
しかし、前にも言った通り例え綿を手に入れようとそれを織る技術や知識がない
どうしたものかと考えるが結局答えはひとつだ
精霊達に相談する
それが最適解に近い
そして福太郎は未だ元の世界の常識に囚われている事を教えられた
「替えの服が欲しいんだがどうにかならないかな?」
(おなじふくがほしいの?)
綿が植物である以上、相談する相手はキーだ
「別に同じじゃ無くても良いんだ、似てるもので十分」
(よかった、かみさまとおなじものはつくれないから)
「と、言うことは同じじゃなければ作れるのかい?裁縫の心得でも?」
(??…にたものでいいんだよね?)
その瞬間外からメキメキとした音が聞こえた
その音には聞き覚えがあった、初日に泊まったドーム状の木が生えた時と同じ音だ
(できたよ)
「…なに?」
音の聞こえた方へ進む、玄関から出て左手だ
花代の木に気を使ったのだろう、家の敷地には生やさず少し離れた所にその木は生えていた
高さは2メートル程度の低めの広葉樹だ。それが何本か規則正しくならんでいる。
そしてその木には実が成っていた、あり得ないほど異様な実が
「………おおぉう、服が成ってる」
それだけではない、他の木には下着や靴まで成っていた
枝から細い茎で繋がっており、収穫は簡単だろう
「…すごいなぁ、こんな物まで生やせるのか」
(これでいいんだよね?)
「ありがとう、大変助かる。キーはすごいね」
(えへへへ~)
この後キーに頼みタオルが成る木も生やして貰った
これにより衣と住は保証された
次は食だ
(米が食べたい)
晩年は米はおろか食べ物を口にする事すら出来なかった
この世界に来て食べる喜び、味わう喜びを再び感じる事が出来たが、何事にも欲は出てくるものだ
そして相談相手はまたしてもキーだ
(なんかキーばっかりじゃない?)(わたしにはないの?)(あたしは?あたしは?)(ぼくもできるよ!)(ふふーん!)
「まぁ待ってくれ、ちゃんとみんなに頼む事もあるから」
苦笑しながら精霊達の非難めいた言葉をかわす福太郎
精霊達は相談されたいし、役立ちたいのだ
そして得意げなキー
(つぎはなに?)
「種籾が欲しいんだ」
(たねもみ?)
「えーっと、稲っていうヒョローっとたて長い茎と薄くて細長い葉の植物で、成熟すると茶色になって先っぽに種子を沢山つけてその種の事なんだけど……う~ん、植物を口で説明するのは難しいなぁ」
(わかった)
「わかったのか!?」
意志疎通の力である
精霊達に面倒を見てもらっている今現在、一番役にたっている力だ
いつもの食材のように家の柱から稲穂が生えてきた
それを採り籾を剥き改める
「形は短く円形……ジャポニカ米じゃああぁ~~~!」
興奮の余り叫ぶおじいちゃん、米は米でもインディカ米はお好きでは無いのだ
ただしここは異世界でこれは異世界の植物だ
今までと同じ様な育て方で良いのか、同じ様に育つのか
もちろんそれは分からない
それでももう一度農業が出来る、挑戦する事が出来る
それだけで福太郎の胸は高鳴っている
そして福太郎は宣言する
「みんな!米作りだ!」




