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東西南魔王の娘救出

遊星達は王都に戻った。

遅い時間ではあったが国王は待っていた。


青竜を奪取した後に王都へ戻った時に報告は受けて

いたので、国王は青竜、黄竜、緑竜及び追加の赤竜

の預かる場所も食事も用意してあり、親衛隊と従者

に指示してVIP用応接室に通された。


遊星達が部屋に入ると。席に案内され、王、王妃、

王子、王女と一緒に席についた。


宰相、親衛隊隊長、大司教、聖騎士長等が控えて

いたが、大司教だけは椅子が設けられていた。


ー子爵領侵入結果報告ー


国王が聞いた。

「ご苦労であった。戦況を報告して欲しい」


遊星は

「東西南北の子爵領については、すべて東西南の

 魔王達に占領されてしまいました」


「ただし、東西南の子爵領では無血で占領された

 ようです。戦士たちは全員捕らえられ投獄されて

 いると思いますが、子爵モ家族も戦士も住民も

 全員無事と考えられます」


「しかし、ヒーラーを除いて、子爵も含めて全員

 殺されたと思われます。死体は全て焼かれた様で

 骨だけが転がっていました」


王様が

「東西南の子爵領は全員無事でなによりだが、

 北の子爵領は無残な状況だな」


「それでも、北の子爵領の女・子供及び年寄り達は

 公爵及び侯爵領に避難しているらしい。又、子爵

 夫人と娘は公爵領に逃げらる事が出来たと報告を

 受けている」


「ところで東西南の魔王は友好的なはずだが、なぜ

 仕掛けてきたのか分かりますか?」


遊星が

「それについては、ここにいるノアに説明します」


側にいたノアがフードを取ると、赤い髪の横に角が

現れた。


王様の側にいた親衛隊隊長や聖騎士長が腰の剣に手を

掛けた。


遊星がそれを制した。

「彼女は仲間です。剣から手を放してください」


ノアが説明する

「私は、先日亡くなった北の魔王の娘です。現北の魔王

 を嫌ってます。私と弟は平和を願っております。是非

 現北の魔王を討伐してください」


「東西南の魔王が、なぜ北の魔王の指示で戦闘に加わっ

 ているのかについては、彼らの娘が誘拐されて北の

 魔王城に捕らえられているからです」


「因みに、彼女らは全員私の友人です」


「北の魔王を倒すためには、先ずは彼女らを救出する

 事です」


遊星が言った。

「救出には、我々4名で行きます。」


「それから、北の子爵領で、これからの戦いにおいて

 厄介な物を見ました」


王様が怪訝な顔をした。遊星は続けた。

「北の魔人どもは、頭・胴体・腕・足と強化ゴムと

 思われる防具を身に着けていたが、この防具は剣を

 通さない」


「どう戦えば良いのか」


ノアは言った。

「とりあえず、今は東西南魔王の娘救出だけを考える

 べきですね。移動の為の東西南北の飛竜は奪取して

 時間は稼いだので」


遊星は、王様に

「取り合えず今日は帰ります。明日作戦を話しに

 来ます」


遊星達はホテルに戻った。


-救出作戦ー


ホテルに着いた後、遊星達は遊星の部屋で救出の

作戦会議を開いた。


ノアの作戦は、

「私は私の友人達を連れて赤竜に乗って北の魔王城に

 一時帰城します。その友人と貴方達ですが、赤い髪

 の女魔人に変身して頂きます」


遊星が

「どうやって?」


ノアが話す

「青竜に乗って、東の魔王城にいる水魔王の王妃に会い

 に行きます。水の魔王の王妃は、変化の魔女と呼ばれ

 ていた魔女です」


ー変化の魔女ー


遊星達は、青竜に乗って東の魔王城に向かって出発

した。


東の魔王城に着くと、水の魔人達はノアを良く知って

いる様で王妃の元へ案内してくれた。


遊星、テラ、セレナについては怪訝な顔をしていたが、

魔王の娘の親友である事はしっていたので何も言わな

かった。


但し、王妃の元へは、先に案内した者が先に入り、王妃

の許可を得てから中へ通した。


遊星達は王妃を見たが、青髪ロングで頭の両脇に角を

生やした魔人姿の美人であった。


王妃は、ノア一行以外を外に出るように言って、

部屋の中は王妃とノア一行だけになった。


ノアが話した。

「娘さんのヒスイを私を含めた4名で救出に行くつもり

 です。王妃にお願いしたいのは、連れの3名を女友達

 としての火の魔人に変化していただきたいです」


「同時に雷魔王の娘ライアと風魔王の娘フウカも一緒に

 助けるつもりです。皆親友ですから」


王妃は

「ついてきて」

と言って、部屋を出て王城を出て広場につないである

青竜のところまで出た。


そして護衛の兵に

「少し出かけてきます」

と言って、全員青竜に乗って王城を離れた。


暫くして王妃はノア達と別れて魔王城に戻った。


ノアはそのままだが、遊星、セレナ、テラは赤髪の魔人

になっていた。


そして、王宮の広場につくと下降していった。

王様や総司令官、聖騎士長、親衛隊隊長の一部の人間は

作戦を聞いていたので、赤竜4匹を用意してあった。


-北の魔王城侵入-


ノアと、北の魔人に変化した遊星、セレナ、テラは。

赤竜に乗って北の魔王城に向かった。


北の魔王城上空に到着すると、城壁上の警備兵にノアが

顔を見せて手を振った。


城壁上の警備兵は敬礼して、広場に向かって手を開いて

誘導した。


4人は魔王城の広場に降下する。警備兵に赤竜をつないで

おいてと命令する。連れの3人について警備兵が聞きたそう

にしていたが、何も言わずに王城に通してくれた。


ノアが

「もう少し奥に入ってから全員気配を消します。それから、

 牢へ向かいます。警備兵におかしいと気づかれたら奪還

 作戦は失敗です」


ノアは隠れるのでもなく気配だけを消して歩いていく。

多分我々は見えても気配が感じられなければ気にならないの

だろう。


我々はノアに続いて歩いていく。牢屋に続く階段を

下りていくと階段の再下層に達した。


再下層の入り口に牢の監視兵が座っていた。


監視兵が

「魔姫様、何しに来られたのですか?」


ノアは

「奥に、私の友達がいるって聞いたんだけど」


と奥に入って行こうとすると、


監視兵が慌てて、ノアの肩を掴んで止めようと

すると、


遊星が、後ろから監視兵の背中に触れて眠らせた。


そして、監視兵から牢のカギを入手した。


ー北の魔王城脱出ー


ノアは魔王の娘たちがいる牢の前にいくと、

牢の中の娘たちがノアの方に笑顔で寄ってきて、

ノアと牢越しに抱き合った。


ノアは小さな声で

「すぐここから出られるから待ってて」


遊星がカギを持って、ノアの側に着くとカギを渡した。

ノアがカギを開け3人の姫たちを檻の外に出した。


遊星は

「3人を見つからずに連れ出せるのか?」


ノアは

「魔王の娘達ですよ、牢の中は結界があって閉じ

 込められている間は魔法が使えなかったけれど、

 牢から出てしまえば使えます」


「何とかなるでしょう」


3人の姫たちは遊星たちに話しかけてきた

「助けに来てくれてありがとう」


ノアが脱出計画について話す。

「私と、東魔王の娘スイレン、西魔王の娘ライア、

 皆魔魔王の娘フウカで外に出ます。勿論、スイ

 レンの変化魔法で赤髪の魔人に変化します」


「遊星、セレナ、テラは気配を消して、少し離れて

 来てください」


「私達に注目が集まるでしょうから、遊星達は素通

 りできるでしょう」


「つまり、行も帰りも人数は同じで、変わらない姿

 で変化してきたので問題ないはずです」


一行が場内を歩いている間は、確かにノア達一行に

注目が集まった。ライアの魅惑魔法によって、皆が

うっとり眺めているのであった。


気配を消している遊星達などいないに等しい。


一行は魔王城の外に出て赤竜を繋いでいる綱を解いて

もらって、赤竜の背中に乗ろうとすると、


その時、数名の兵がかけてくるのが見えた。そして

「ノア様、待ってください。牢屋から脱走したものが

います」


その時、その者たちの後ろから北の魔王が立っていて

「行かせてやれ」

と言った。


ので、我々は速やかに赤竜に乗って飛び立とうと

したがスイレンがいないことに気づいた。


計画では、ノアが単独、遊星とスイレン、テラと

ライア、セレナとフウカが赤竜に乗って飛び立つ

予定であった。


一行は、赤竜に乗って飛び立ったが、


下方で、北の魔王が手を振っているのを見て、

スイレンが変身した魔王だと分かった。


自分が残って犠牲になろうとしているのだと

思った。


遊星は赤竜の背中から北の魔王に向けて手を

伸ばしながら急激に下降して北の魔王の手を

掴むと赤竜の背に乗せた。


背に乗った北の魔王は変化を解いてスイレン

に変わる。


兵たちが騒いでいるのが見えた。その後、赤竜に

乗った兵が追いかけてきたのでフウカが風と木葉の

合体魔法で兵達が乗った赤竜の周りを風に舞った

木葉の渦で視界を奪い、そのまま逃げ帰った。


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