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影姫カレン

今、遊星と妻達は、妻達と出会ったマルシオン星

とは別の異世界であるサイラス星の大陸にある

ムルムと呼ばれる王都の借家で暮らしている。


魔人の妻達は全員変化で角を消して見た目は普通

の人間となっている。


ここでのミッションは鉄壁の魔人から王都を守る事

であるが、ここの大陸にあるいくつかの王都は既に

陥落し、この王都ムルムの王家も幽閉され侵攻が

進んでいる最中との事である。


この鉄壁の魔人はバリアを操る魔人で、バリアに

より物理攻撃も魔法攻撃も受け付けない。


完璧の魔人の王は、完璧魔王と呼ばれており、鉄壁

の魔人は魔王にはかなわないが、魔王を除けば自分

は最強と考え、人間などは弱くて、自分たちを敬う

べきであると考えており、この魔人が最低なのは、

人間たちの慮辱をこよなく愛している事である。


これまでに侵略してきた王都では、鉄壁の魔人に対し

崇めまつる悪徳貴族、悪徳商人、悪徳ギルドと暗殺

ギルド達がはびこり、それらに逆らえない者たちは

人命としては存続していても、奴隷のような扱いで

あった。


この王都ムルムもそうなるのは時間の問題かと

思えた。そのような中、遊星達が夢見羽衣によって

使わされたのだった。


北の魔王から王都を守るのと並行して、魔王を

両親の敵として狙う姉妹を守る使命も受けており、

遊星と妻達は2人ずつ組んで状活動を始めた。


そして、村娘セレナと聖女テラが王城の側で見たの

が魔人を狙っているであろう姉妹で、1人が王城の

中を透視し、遠望のスキルで王座に座っている魔人

を観察し、それをもう1人が自分の側に1つ、魔人

の側に1つの転移窓を設け弓矢を放とうとしている

ところであった。


ところが魔人がその気配に気づき、放った矢は

防護され魔人には届かず倒せなかった。


魔人は側にいた暗殺ギルド員に命じて姉妹の行方を

追わせた。暗殺ギルド員が自分たちに向かって来る

事に気づいた姉妹の側にいた男は、姉妹を連れて

どこかへ転移した。


セレナと羽衣も見つかってはまずいと借家に転移し

て戻った。


ー影姫カレンー


遊星とノアは、ホテルの主人から狙われていると

の話の武器商店が見える斜め正面のビル屋上から

見ている。


遊星達は気配がしたので、気配を消して隠れた。

武器商店の真正面のビルの上に3人の男達が

現れた。


暗殺者ギルドのアサシン達であろう。


商店内には主人と見受けられる男性と、その娘

と見受けられる女性と、従業員と思われる男性

がいた。更に、店の奥から飲み物を持って店の

主人の妻と思われる女性が出て来た。


アサシン達は、

「夜は、あの主人と母親と娘だけだろう」

「主人は殺して、娘は商館に売り飛ばして」

「母親は雇い主の要望の通り生かして引き渡す」


アサシン達は、一度引き上げた。


アサシン達は、ビル群の上を軽やかに跳ねて

進んで行く、凄いスピードだ。


遊星とノアは一つの気配が、アサシン達の後

を追いかけるのを感じたが、姿は見えない。


遊星は、所々で後ろの景色が揺れるのを感じ、

完全に姿が消えたわけではなく光の加減で姿を

見えなくしているのだろうと考えた。


ノアが、

「ホテルの主人から、この商店を、森の一族の

 女性が見張っていると聞いていました。

 おそらくその女性でしょう」


遊星が、

「一流のアサシンならあの程度の気配は気づく

 もではないか、それならば彼女は危ない。

 追いかけよう」


アサシン達はあるビルを下りて路地に入って行った。

姿が見えない人物は空中階段を創りそれを足場に

降りていく。


ノアが、

「姿を見えなくするスキルは使えます。是非スキル

 共有してください」


遊星は、

「妻が増えても君はいいのか?それでもあの空中

 階段は面白いが、試してみたいものだ」


ノアが、

「遊星が強くなるためには必要です。妻が増える

 のは女性としては嫌ですが、スキルを共有しな

 いが為に遊星に死んでほしくはありません」


「遊星が生き残る為に妻を増やしていく事は、

 私は応援します」


「体が見えなくなるスキルは、今後の情報収集

 活動に有利ですし、忍び込んで誰かを助ける

 のにも役立つと思います」


遊星が考えていた通り、透明な人物の気配を、

アサシン達は気づいていた。そしてビルの路地

に入ったところで待ち受けていた。


透明な人間は路地に入ると、アサシン達が

目の前で構えられている。


アサシン達が、

「気配が駄々洩れだぞ」

「姿が見えなくても俺らには通用しないぜ」

「可愛がってあげるからな」


遊星とノアは上空から確認して、


ノアが

「助けに入りますか」


遊星が

「やつらは、殺す気はなさそうだし、実力が

 違うので、それほど痛い目は合わないだろう」


アサシン3人に対して、見えない人物は短剣を

両手に短剣を握って身構えた。


アサシン達3人は見えない人物の周りを取り囲む。


見えない人物は一人のアサシンに切りかかる。


そのアサシンは左によけると、左手をねじって

背中の後ろに折り畳み、首を抑える。


もう一人のアサシンが右手を持って同じように

右手を背中の後ろに折り畳み両手が使えない

状態になった。


動けない人物は、実体を表す。ボーイッシュだが

奇麗な女性だ、アサシンのもう一人がその女性の

腕を縛り上げる。


3人のアサシンはの1人が

「上玉だ遊ぶか」


もう一人のアサシンが

「やめておけ、約束の時間だ、雇い主に合おう」


アサシン3人はその女性を抱えてビルの中に入って

行った。


ビルの中には一人の大男がいた。魔人である。

依頼人の代わりに動いているのであろう。


大男がアサシンに金を渡して言う。

「頭金だ、後は目的達成後に渡す」

「ところで、この女はなんだ」


アサシンが、

「武器屋から後をついてきた女なんだが、そこで

 捕まえた。犯すなり殺すなりそちらに任せる」


大男が、

「今晩、武器屋襲撃の決行頼むぞ」


アサシンが、

「任せて下さい。それでは明日」

「我々は出ていくので、後はお楽しみください」


アサシンが出て行ったあと大男が、

「後はお楽しみか、そうさせて貰おう」


大男が、倒れている女性に近づいて行く。


遊星が

「ノア行こう」


大男の前に、遊星とノアが降り立った。


大男が、

「何者だ、死にたいのか」


遊星が頭の中で考える。

「さてどうするかな、殺るか、逃げるか、

 鉄壁魔人配下の下っ端魔人であろう。

 バリアの威力がどんなものか、試して

 みるか」


そして、遊星がノアに言った。

「ノア、彼女を連れて戻ってくれ、俺は

 試してみる。無理だと思ったら逃げる

 から先に行ってくれ」


ノアが

「分かった。気を付けて」


ノアが、女性を担いでビルの外に出て行った。


遊星は、剣を構えた。

大男が剣を持ち上げてかかって来る。


上段から、斜め右から、斜め右から、遊星は

それを全て受け止める。


そして、遊星はうなずく。

「なるほど」


遊星に向かって、大男は左胴、頭、右銅、頭、

喉、右手、左手と打ち込んで来るが、

全て受け止める。


遊星が、

「次は、こちらから」

大男に左胴、頭、右銅、頭、喉、左手、右手、

右足と打ち込む、大男は下がりながらどうにか

受け止める。


遊星が、

「確かに、打ち合ってみると実力が分かる」


「次は、バリアがどんなものか」


遊星が俊足で大男に突っ込む。

大男が上段に構えたところを左にすり抜け胴を

切りつける。


大男はバリアで体を守るが、バリアを切り裂き、

大男の胴に切り傷を与える。


遊星が、

「なるほど、下っ端でもバリア防御力はそこそこ

 あるね」

「次は、パワーをアップして」


遊星が、再度突っ込み大男が構えるが、

今度は右横をすり抜け胴を切り裂いた。


大男の腹が切り裂かれ、大男は腹を眺める。

血が噴き出す。腹を抑え、右ひざをつき、腰が落ち、

右横に倒れて絶命した。


遊星は自宅に戻る、妻達も戻っていた。

ホテルの主人も来ていた。


ー武器屋の家族の保護作戦ー


遊星は、

「今晩、武器屋の家族が狙われる。暗殺者ギルドの

 アサシン3名に魔人が依頼していた。おそらく

 依頼者は別にいると思うが」


ホテルの主人は、

「恐らく、先に侵略された都市の悪徳武器商人と

 思われる。この王国に武器屋がいくつもあるが、

 武器屋の主人を殺してまで手に入れようとする

 悪徳商人はこの王国にはいないはずである」


遊星は、

「アサシンを殺っても良いが、依頼主を殺らな

 いと、その後も主人たちは狙われるのでは

 ないか」


スイレンが、

「武器屋の家族は匿って、私たちが変化して

 アサシン達を殺りましょう。その後、黒幕が

 何をしてくるかも分からないが、我々ならば

 対応できると思う」


遊星が、

「分かった、その手で行こう、武器屋の家族を

 匿うところはホテルの主人に任せて、メンバー

 を選出しよう」


「メンバーは、武器屋の主人には自分が、武器屋

 の妻にはノアが、娘にはセレナが変化して対応

 しよう」


「時間はあるので、俺と、ノアとセレナは準備を

 するので、俺の部屋で待っててくれ、俺はその

 前にあの女性に話を聞いてくる」


遊星は、姿を消せる女性に会いに部屋に入った。


彼女が、

「助けてくれてありがとうと言ってきた」


彼女は、森人族で名前はカレン。苗字はないので、

影姫カレンと呼ぶことにした。


森人族は慈悲の女神の指示で隠密活動をしている。

今回、武器屋の家族が狙われているとの情報を

得たことから調査していたとの事である。


彼女のスキルは光の屈折を利用した魔法で姿を

消せる。又、森猫のスキルで身軽である。更に、

空中に足場を創る事が出来るスキルがあるとの

事であった。


遊星と出会うであろう事は女神様を通じて

知っていた。遊星と契りを交わす事は運命と

考えていたとの事である。


遊星は、カレンと契りを交わした後、ノアと

セレナとも交わった。

武器屋に赴き、武器屋の家族と入れ替り夜を

待った。


電気を消して、深夜近づいてくる3人がいる

事をサーチで確認した。気配を消してはいる様

だが、我々のサーチ能力は彼らより勝っている。


主人のベットに近づいて来たが、さすがに一流の

アサシンである。部屋の中に人の気配がないことに

気づいた様だ。


彼らには、どこにも気配がないと思うだろう。

でも、我々は姿も気配も消してここにいる。

遊星ら3人は夫々アサシン達にジャッジメントの

剣で突き刺してアサシン達は絶命した。

「悪人には制裁を」


3人は、その日は武器屋のベットで就寝した。


翌日、宿屋の主人に扮した遊星は、軍に赴いて警備隊

員に、暗殺者3名に狙われたが、知らない者たちに

助けて貰った。


暗殺者たちはそのまま倒れているので処理して欲しい

と伝えた。


武器屋はその日は休みとした。この日は何事もなく

終わったが、翌日警備隊に武器屋の主人に扮した遊星

は捕まった。その後、武器屋の妻に扮したノアは悪徳

商人の宿泊先に連れていかれ、娘に扮したセレナは

商館に連れていかれた。


武器屋の主人は、王室から武器を横領した罪で処刑

されるとの事で、夜間に遊星は神楽から得たスキル

で転移して借家に戻った。


武器屋の妻に扮したノアも、悪徳商人が部屋に押し

掛ける前に遊星との共有スキルで転移して借家に戻っ

た。


娘に扮して商館に売られたセレナも、商館を営む

魔人の手籠めにされる前に遊星との共有スキルで

借家に戻った。


武器屋の主人は指名手配犯として張り出される

だろう。宿屋の家族には事の詳細を話し、

スイレンの変化魔法で別人の姿となり、普通に

生活できるようにした。


ー王妃と王女救出ー


借家で、ホテルの主人と遊星と妻達が話している。


セレナと神楽が王都付近で見た二人の姉妹と少し

年上の男性の話をした。

「例の魔人を狙っている姉妹らしき女性が王城の

 中の誰かを狙って矢を放った。矢は放れたとたんに

 消えて、王城内の狙った相手あてに転移しました」


「狙った相手がどうなったのかは分かりませんが、

 暫くしてアサシンと思われる人間たちが3人を追う

 ために現れました。そして、外にいた男性と姉妹の

 3人はどこかへ転移しました」


「私達も見つかってはいけないと思ってこちらに転移

 して戻りました」


ホテルの主人が

「おそらく王城は魔人の手に渡ったと思います。

 姉妹たちが狙っていたのが魔人でしょう。すぐ

 暗殺部隊が追ってきたのは魔人の指示だと思います

 ので、恐らく魔人は無事と考えます」


テラが心配そうに

「王様とご家族はご無事でしょうか」


セレナが

「聖女らしいところも残っているのね」


ホテルの主人は

「推測ですが、王様は既に亡くなっておられるかと

 思います。王妃や王女は既に慮辱されているかも

 しれません。それでもどん底まで落とされる前に

 助けて欲しいです。王城では無くて王宮にいる

 と思います。王子もいましたが、どうなったかは

 想像できません」


遊星は

「鉄壁の魔人がいるかもしれない。戦闘になったら

 今は敵わないかもしれない。気づかれないように

 脱出させる必要がある」


「神楽とカレンの能力を全員で共有してから

 乗り込もう」


【赤井遊星】

年齢:21歳、身長:182cm、種族:人間

髪:黒、家族:両親、妻12人、妹

オリジナルスキル:

 言語理解能力、動物・魔物・女性とスキル共有。

女性から得たスキル:

 ジャッジメントの剣・弓、気配隠ぺい、

 気配サーチ能力、力量サーチ、毒感知、

 高位ヒール、瞬間移動、光魔法、魔力強化

 眠り付与、火・水・雷・風・蔦・氷、変化・

 魅了、剣舞、異世界転移、透明化、空中足場        

スキル共有生物:

(現世)サメ、ライオン、黒豹、チータ、リス、タカ、

    犬、猫

(異世界)飛竜、一角獣、ワイルドボア、ベヒーモス、

     サソリ


【祇園神楽】

年齢:21歳、身長:164cm、種族:

髪:黒髪ロングヘア、家族:両親・兄、夫(遊星)

オリジナル能力:異世界転移、帯締め付け

遊星と共有能力:

 言語理解能力、動物・魔物とスキル共有。

 ジャッジメントの剣・弓、気配隠ぺい、

 気配サーチ能力、力量サーチ、毒感知、

 高位ヒール、瞬間移動、光魔法、魔力強化

 眠り付与、火・水・雷・風・蔦・氷、変化・

 魅了、剣舞、異世界転移、透明化、空中足場       

スキル共有生物:

(現世)猫(ベンガル)


【影姫カレン】

年齢:20歳、身長:161cm、種族:森人

髪:黒髪ショート、家族:両親・姉2人、夫(遊星)、

オリジナル能力:

 透明化、空中足場

遊星と共有能力:

 言語理解能力、動物・魔物とスキル共有。

 ジャッジメントの剣・弓、気配隠ぺい、

 気配サーチ能力、力量サーチ、毒感知、

 高位ヒール、瞬間移動、光魔法、魔力強化

 眠り付与、火・水・雷・風・蔦・氷、変化・

 魅了、剣舞、異世界転移、      

スキル共有生物:

(異世界)森猫


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