娘の実験室 〜入る前に癇癪するのに楽しいお風呂〜
夕食のあと、娘はゲームや動画、工作などをしていることが多い。夜になると何かを作りたくなる傾向があるように思う。
毎晩、エコキュートが「お風呂が沸きました」とアナウンスすると、夫と娘の攻防戦が始まる。
「ママとギュ~してから行く!」
はいはいと、ギュ~っとしても、
「まだ、あと10秒!」
やっぱり、10秒経っても離れない。
結局、暴れる娘を抱えて、夫が脱衣所に連行する。
毎晩同じ繰り返しに、夫も私もうんざりしている。
それが、お風呂に入ってしまえば全力で楽しむ。
だったら最初から嫌がらずに入ってよと、思わずにはいられない。
この日、娘はお風呂にガチャポンの丸いケースを持ち込んだ。
半分に開けた状態で水に沈めると、穴から水が出てくる。ところが蓋をして閉じると、水が出なくなる。
しばらく繰り返したあと、娘が言った。
「何でだと思う?答えは、空気が押し合っているからだよ」
教えたわけではない。自分で試して、自分で言葉にした。
幼いころから、娘はこういう子だった。
砂場でも水遊びでも、娘の遊び方はどこか実験めいていた。
そして、そんな遊びを驚くほどの集中力で、何時間でも飽きずに続けた。
なので、幼稚園の頃、こどもちゃれんじのサイエンスプラスを受講することにした。毎月届くキットを、娘は楽しみにしていた。
今はチャレンジタッチと、考える力プラスを受講している。毎月体験キットが届くので、娘は理科の問題を特に楽しみにしているようだ。
好きではない教科もある。自分作りという項目は、いつも最後まで残る。
今月号は「小学校に入ってから楽しかったこと」を書く問題だった。
口では気持ちを話せる。メタ認知も高い。なのに、書こうとすると止まってしまう。
私ならサービス問題だと思うような、答えが決まっていない問題が、幼稚園児の頃から娘は書けない。
それも、考える力プラスをやろうと思った理由だった。
少しずつ、そういった問いにも慣れてくれたらいいなと思う。
娘は、0歳の頃からこどもちゃれんじを続けている。しまじろうか好きで、コラショも好きなようだ。
始めたのは特に深い理由があったわけではなく、絵本やおもちゃも届くし、やってみようかという軽い気持ちだった。
娘の知的好奇心は、生まれ持ったものなのか、こどもちゃれんじで育まれたものなのかは、判別できない。
けれど、わからないと知りたくなる。思いついたらやりたくなる。その衝動が、娘を伸ばし続ける。
娘がギフテッドなのではないかと思うのは、IQの数値よりも、こうした日々の積み重ねからだ。
遊びも、生活も、娘にとっては学びの場になる。
たまたま知的なことにばかり好奇心が向いた結果、AuDHDの子が賢くなったのかもしれない。けれど、迷うけれど、ギフテッド傾向もあると言っていいのではないかと感じている。




