2E児の発達障害が前面に出る時 〜やりたいのにできない〜
娘は4歳になる前からバレエを習っている。
来月、三回目のバレエの発表会がある。
この、バレエの発表会の練習で、娘はいつも発達障害児全開になる。
張り詰めた空気、きちんとしなくてはいけない。分かっているのに、ふざけてしまう。暴れてしまう。
ストレッチ、場当たり、好き勝手している。
それが、音楽が流れ出し、踊りのお稽古になると、ちゃんとする。
娘が発達障害だと告げても、先生は「バレエが好きで、バレエが踊りたい気持ちがあるだけで大丈夫」と言ってくださった。
けれど、この言葉に甘えてもいいのだろうかと、毎回悩む。
娘は、他の保護者の方にも、他の子たちにも、迷惑な存在だ。
周りの方々の、優しさと理解、そして、きっと我慢の上で、娘は踊れている。
せめて発表会のない教室に変わるべきではないかと、去年も悩んだ。今年も考えてしまう。
「バレエ頑張る。発表会に出たい。来年も出たい」
娘はそう言う。先生も、許してくれる。けれど、迷う。
他の子ならば怒られる場面で、娘は明らかに怒られない。それは、発達障害があるからだ。
先生のご理解に、ありがたい気持ちはある。
けれど、娘は理解している。自分だけ怒られない。
それは、どんな気持ちだろう。
してはいけないとわかっているのに、してしまう。いけないとわかっているのに、怒られない。
その経験は、娘を苦しめているのではないか。
定型児の中で、浮き彫りになる自分の凹凹。それでも、バレエがやりたいと言う。
その気持ちは、大切にしたい。踊ってほしい。
けれど、周りに迷惑をかけることは、辛い。
他の教室だったら、きっと続けられていない。「迷惑なので辞めてください」と言われているはずだ。
ありがたい気持ちと、申し訳ない気持ちと、頑張ってほしい気持ち、私の気持ちに折り合いがつかない。
それでも、私はきっと、来年も同じことで悩むはずだ。
「発表会に出たい」
この言葉の前に、私にとって、私の葛藤など些細なことだから。




