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薩摩転移(仮)  作者: タコ


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第3話 この世界の食べ物

勝盛のセリフは実際はすべて鹿児島弁です。わかりやすくしています。

 家に招待された勝盛。気絶したままのオーサを抱えて家の前まで着く。


「着いたぞ。デカいだろ!」


 そういって紹介された家は確かに他の家よりもデカい。周りの家もそうだが基本的に屋根が大半で出来ており。教科書で見たことあるような古い家だ。


「そうですねさすが族長の家」


「だろ。ほら入れよ」


 そう言って中まで案内され入ると。意外に広くて机があり。壁には大きな獣の頭が飾られていた。


「おーー広いですね思ったより」


「だろだろ家はな。一族皆で作ったんだ。前に集落に森の主が来た時に一度壊されて建て直した時についでに大きく作ってもらったんだ」


 がはははと嬉しそうに説明する族長。


「ほら!あなたご飯できたんですからオーサをとりあえず降ろして。」


 背の低い女性がやって来て食事を運んできた。食事は何の肉かはわからないが焼いた肉に何かの果物が添えられていた。


「おう!紹介するぜ。こいつは俺の嫁だ。珍しいかもしれないがドワ族と俺らニン族のハーフだ」


「はい。初めましてえーとサツマァのカツモリさん。私はゾークの嫁でドワ族の元族長の娘でもある”リー ドニ”よ、よろしくね。」


 そう言って自己紹介をしてくれる。オーサと確かに似ており長い髪の女性だった。背はドワ族よりも少し高いくらいで日本の一般的な女性って感じの身長だ。


「お世話になります。オイはそちらに合わせてカツモリ サツマです。今後とも仲良くしてくださいねリーさん」


「はい仲良くされます」


 そう言って食事の配膳をし終えて地面に座りながらの食事となる。正直床は土なので家にいないような気分だ。


「ではサツマァと形式は違うかもしれないがいただきます」


 そう言って手を合わせてつぶやく。


「え?」


 驚いたことに日本と同じ形式だった。


「いえ同じ形式だったので」


「ほー同じか。もしかしたら遠い先祖が一緒だったのかもな。ますますお前が内に来たのは運命だったのかもな」


「そうかもですね。いただきます」


 どうやら過去にも日本からこちらに来た人物がいたのかもしれないと考えながら肉をいただく。


「ん!」


 口にした勝盛が止まる。


「口に合わなかったかい?」


 リーさんが心配そうに見るが。


「いえとってもおいしくて驚いたんです。それにこの赤い果物もジューシーで」


 そう言って勢いよく食べ始める勝盛。


「まあまあそんなに急がなくてもまだありますから」


「がははは!いい食べっぷりだ。戦士ならそうじゃないとな」


 なにか勘違いされているが心は武士なのでまんざらでもない勝盛。


 正直この世界の食べ物に期待していなかったが。元の世界より明らか肉がうまい。これならやっていけそうだ。それにパイナップルを赤くしたかのような果物までもおいしい。


「あのこの肉って?」


 気になって聞いてみる勝盛。


「あーそれはさっき獲ったグーマだ。うまいだろ!焼いただけでこのうまさだ。だが結構骨のあるやつでな。大人になった証として一人でこいつを狩れたら、これを部族の皆にふるまうのさ。旨いが強い、だから成人の証として丁度いい」


「なるほど!」


 そんな会話をしているとオーサが起き始める。


「うぅぅ頭が」


 そう言って頭を押さえながら起きるオーサ。


「起きたかオーサ。飯だぞ」


「うん今行くってなんでさっきの強い男が」


 なぜか急によそよそしくなって勝盛のことを気に掛ける。


「ん?勝ったらお前を嫁にするって言っただろ?だがまだ成人の証明はしていないからとりあえず今晩だけは家に泊まらせて無事に証明出来たら新居を建てて結婚だ」


 どうやら勝手に話が決まっているらしい。勝盛も正直まんざらでもないのでそのまま流れに任せる。


「え?もう早くない?まだ心の準備が。」


「やーだこの子ったら強い男がいなかったせいか照れちゃって。そうよね強い男が現れたんだから意識しちゃうわよね」


「お?その様子だとカツモリ。お前もうちの子が気に入ってるな。お前は強さを証明したんだ。女なら強い男に惚れるもんだ。どんどんアプローチしていけ。どうせなら明日の狩りもオーサも連れてけ」


 そう言われテンションをあげるゾーク族長。


「では一番大きなグーマを倒してアピールします」


 そういって惚れさせてやると意気込みながらオーサを見る勝盛。


「おうおういいね。若いのはそうじゃなくちゃ」


 オーサは顔が真っ赤で顔を押さえていた。


 薩摩の偉人たちは嫁をたくさん抱えていた。ならばオイも……。それに正直タイプすぎる。初めは胸を見ないようにするのが精一杯で顔ばっか見てたけど。顔が良すぎるこの世界来てよかった。


 そう思っている勝盛。


「もう二人ともオーサがご飯を食べれませんからその話はまた今度で」


 ハッハッハーとゾーク族長と勝盛が笑い合い食事を終える頃には暗くなっており就寝となる。藁の様な敷物を置いてその場で寝るのがこの集落での寝方らしい。正直硬い。こればっかりは日本がいいと思いながら眠るのだった。


こちらの作品間をあげずに投稿しているので、不定期となっています。自分の時間ができ次第更新します。人気作になれば投稿数も増えるのでどんどん評価と感想ください!

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