表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/15

7、最強吸血鬼と自己防衛

現在、地上は大きく3つの国が支配している。


1つ目がベスティア王国

 この国は、人間と亜人が入り混じった国で治安も良く、非常に豊か。


2つ目がローカクス帝国

 この国は、人間至上主義の国。3つの国の中で最大領土を誇るが、治安が悪い

 ちなみに、弥紅が最初に訪れた町はここの領土


3つ目がアテウス連邦

 この国は3つの亜人(獣人、エルフ、ドワーフ、)の小国が集まってできた連邦


「ふ〜ん、それがどうしたの?」

 弥紅が退屈そうに返答する。

「アンタねぇ、今の世界の情勢よ?しっかり聞いておいた方がいいわよ」

 ツクヨミがそう返す。この会話に参加してくる人が1人。

「ご主人様……ツクヨミ様の仰る通り、この世界の情勢くらいは覚えておいて損はないかと」

 この人は誰なのか。それを知るには、2日前の朝に戻る必要がある………。



2日前の朝……


2人が初めて一緒に寝た日の朝。

顔真っ赤状態となったツクヨミと、ツクヨミをニヤニヤしながら見つめる弥紅。

暫くして、顔真っ赤状態から回復したツクヨミは、気づいた。

「ねぇ?ミク?」

「どうしたの?」

「こんな大きいお城をどうやって管理するの?掃除だけでも苦労するよ?」

「……あっ」

「考えてなかったんだ?」

「うん……」

(可愛い)

 2人で一緒のベッドに入って寝たということもあって、2人の距離はかなり縮まっていた。

「あ〜……じゃあ、メイドでも創造したら?"万物創造"を使ってさ」

 ツクヨミがそう提案する。しかし、それはできない。なぜなら……

「ううん、それは無理なの……。"万物創造"は命ある者を創造することはできないんだ…」

「う〜ん……そっか…」

「あ、でも召喚術でメイドさんを召喚できるかも!?」

 神さえ召喚できる召喚術を使って召喚するのはメイドである。

 早速、召喚術を発動する。ツクヨミの召喚のときは虹色だった魔法陣は、今回銀色だった。魔法陣に魔力を込めると、魔法陣が輝きだす。暫くして輝きが消えたときには、200名程のメイドさんが魔法陣の上にいた。

「やった!やった!ツクヨミ!できたよ!」

「うん!流石ミクね!」

 次に弥紅は、今の銀色魔法陣とは別にもう一つ魔法陣を作る。これはメイド長用のだ。

 今度の魔法陣は金色だ。さっきの銀色魔法陣に比べれば、さらに優秀なメイドさんが来てくれるだろう。

 魔法陣の輝きが消えた。そこに立っていたのは……ツクヨミと同じくらい美しい女性だった。

 綺麗な茶髪、すらりと伸びた手足、やや赤みがかかった羽根が背中から生えている。それだけで

人間でないことはわかった。

「あら、ミカエルじゃない」

 どうやらツクヨミは面識があるようだ。

「はじめましてご主人様。私は、熾天使ミカエル。お喚びいただきありがとうございます。」

「熾天使って……?」

 弥紅がミカエルに聞こうとするが、それに答えたのはツクヨミだった。

「熾天使っていうのは、天使の階級の1つよ。9つある階級の最上位が熾天使よ。」

「……つまり、1番偉い天使ってこと?」

「そうなるわね」

「……」

「どうしたのよ?」

「すっごいの喚んじゃった……」

「今更すぎよ、それ。」

 


次の日………


浮遊大陸の下部……

そこで弥紅は1人飛んでいた。

「よしっ、こんなとこかな」

 そう1人呟いた弥紅に、声をかけるのは

「お〜い、ミク〜!」

ツクヨミだ。

「どうしたの?ツクヨミ」

「なんでこんなとこにいるの?」

「浮遊大陸の防衛兵器を創っててね〜」

「ふーん……じゃああれはなに?」

 ツクヨミの指をさした方向には、巨大な大砲が、真下の雲に向けて発射するように設置されている。その数1000以上。

「あれは、地表貫通レーザーだよ。浮遊大陸の真下の大地にいる敵を倒す為に創った対人兵器だね」

 ……対人兵器と言うより対神兵器のように見えるのはツクヨミだけだろうか…

「そ、そうなんだ……。えっと…じゃあ、あれは?」

 次にツクヨミが指をさしたのは大量のドローン。

「あれは偵察用のドローンだよ。あくまで偵察用だから武装はしてないはずだよ」

「ふ〜ん……ねぇ、ミク?あのドローンいくつか借りてもいい?」

「? 別にいいよ?」

「ありがとう。じゃあ、ちょっと借りてくね」

 ツクヨミは、ドローンをいくつか持って去っていった。


次の日……

 ツクヨミからドローンを何に使ったのか聞いた。すると、ミカエルに下の地上の様子をドローンで偵察してもらったのだという。

 考えたら、弥紅は最初に行った町以外の場所には言ったことがなかった。だから、あの町から何処の国の街なのか。いや、そもそもどんな国があるのかも知らない。

 ミカエルが偵察結果を報告してくれるらしいので、ミカエルが提案結果を報告しに二人の部屋に来た。


 そして冒頭に戻るというわけだ。


「なるほどね、それで最初の町で強制戦闘が起こったんだねぇ」

 弥紅は、納得したようにそう言う。

「ミクにそんなことがあったなんて知らなかったわ……」

と、ツクヨミ。

「ところで、ご主人様?」

「なに?」

「その町は如何いたします?潰しますか?」

「え?なんで?」

「結果的にご主人様が無傷だったとはいえ、攻撃を仕掛けたこと、万死に値します。私に命令していただければ4分…いえ、3分半でその町どころか国を壊滅させることが可能です」

「いや、そういうのはしなくていいよ!?」

「畏まりました」

 物騒なことを提案してくるミカエルを必死で止める弥紅は、こんなことを思った。

「もう一度下に降りてみようかなぁ…」

「そうしてみる?」

「ツクヨミも来るの?」

「当たり前でしょ」

「……えへへ」

 ツクヨミが、『当たり前』と言ってくれたことが嬉しくて、ついニヤけてしまう弥紅。

 2人は、下に降りることにしたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ