2、最強吸血鬼の新世界
「ん……」
目が覚めた私は森の中にいた。今は昼間のようで日差しが心地良い。
まずは自分の様子を確かめる。近くにあった川で自分の姿を見ると……驚くほど肌が白く、血のように真っ赤な目、そして光を受けてキラキラと光る金色の長髪、自分とはとても思えないような美貌をもった自分がそこにいた。
「これが…私?」
少しの間呆然としていたが他にも知りたいことはある。
次は自分のステータスを見てみたい。
どうすれば出てくるのだろう?
「ステータス?」
そう言うと、目の前に半透明の板のようなものが出てくる。
ステータス
名前…上坂 弥紅(女)
種族…吸血鬼(神祖)
HP∞
MP∞
能力…全属性魔法 魔法創造 万物創造 召喚術(極) 破壊の魔眼 魅了 ストレージ(無限)吸血 夜間活性化 異世界言語翻訳
……なにこれ。えっ?神祖?というか、今更だけど日光浴びても平気なんだね…。HPとMPなんか∞だし…。能力の方は……まぁ分かる。
吸血とか夜間活性化とかは吸血鬼特有の能力だろう。異世界言語翻訳も転生者なら貰えるであろうスキルだ。
でも、万物創造って、普通ないでしょ。
使い方は……本能で分かる。何故か、能力の使い方は全部分かるのだ。
まずは色々試してみよう。
「魔法創造"時間魔法&空間魔法"」
すると足元に突如魔法陣が浮かぶ。
「ッ…!」
出ると分かっていても驚くものは驚くのだ。
少しすると魔法陣は消え、ステータスに新しく『時間魔法 空間魔法』が加わっていた。
次に万物創造を使ってみよう。これはまず、何を創りたいかをイメージする必要があるらしい。
今回は、手元に金インゴットを出してみる。
イメージを固めるために集中……!
「んん……!」
すると、手元に突如として金のインゴットが出現する。
「す、凄い…!」
次、この金インゴットを破壊の魔眼で破壊する。どうせ、万物創造で創ったやつだしタダのやつだし。
左眼を閉じて右眼に意識を集中させる。
……すると金インゴットが端から消滅していく
「……よし、こんなとこかな」
自分の力の確認にだいぶ時間がかかった。そろそろ移動しよう。
羽根を出し飛び上がる。ある程度の高さまで飛んだら周りを見渡す。
「……お、町発見」
町に向かって吸血鬼は飛んでいく……




