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1、神様の世界

 気がついたとき、上坂かみさか 弥紅みくはなにもない真っ白な空間にいた。

「……どこ、ここ?」

 そんな呟きに答える者は………

「ここ?ここは天界だよ〜」

……1人いた。

 見た目は男の子だけど、こんなよく分からないところにいるなら普通の男の子ではないのだろう。

「あなたは誰?」

「僕は神様だよ!」

 なるほど神様ね。

……えっ…?

「えっと…なんで神様がここにいるの?」

「君が死んで天界に来たから、かな〜」

「私死んだの!?」

「うん、あっさりね」

 いきなり告げられた衝撃の事実に愕然としている私に神様は色々なことを言っていた。

「―――させようと思うんだ」

「……はっ!」

「……ちゃんと聞いてたかな?」

 ごめんなさい、聞いてませんでした…。

「聞いてなかったよね?」

「……はい…」

「はぁ……。もう一回言うよ? 君を別世界に転生させようってこと」

「え?元の世界に戻してはくれないの!?」

「そんなことしたらどうなると思う?」

 ……確かに少し考えたら分かる。死んだ人間が生き返ったら世間を騒がす大ニュース確定だ。

「その別世界っていうのはどんな世界なの?」

 私のそんな疑問に神様はこう答える。

「限られた一部の人が魔法が使える世界だね。技術的にはそんなに発展してない感じかな」

 なるほど、そんな世界に転生するのね。

「あと、転生する種族が人間じゃないんだけど別にいいよね?」

……はい?

「いや、なんで?」

「いや〜、実は今人間で空いてる器がなくてさ〜。他の種族しかないんだ〜。それで何か希望する種族ある?」

 そもそも他にどんな種族があるかも知らないんですけど……。

「……あると思う?」

「つまりないんだね〜。う〜ん…じゃあ、こうしよう。全種族の中で1番適正があった種族にするってのはどう?」

なるほど、それが1番いいかもしれない。

「わかったそれでお願い」

「じゃ、用意するね〜」

 そう言うと、神様は占いとかでよく見るそこそこの大きさの水晶玉を取り出す。その正面に立ち真剣な表情で見始めた。こっちからはなにも見えないけど……。

「ふむ、君は吸血鬼に適正があるようだね。」

「吸血鬼?」

 それって映画とかである血を吸ったりするあの吸血鬼?

「と、言っても適正があるってだけで、どれくらいの強さになるのか分からないけどね」

「そういうものなのね……」

「じゃあ、種族を決まった様だし早速転生いきまーす!」

 え?ちょ、いきなり!?

「いってらっしゃーい!」

 そこで私の意識は途切れた…。

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