14、最強吸血鬼は客を帰すそうです
ふと空を見ると、空はオレンジ色に染まり、暗くなり始めていた。
「そろそろ帰ったほうがいいんじゃない?」
弥紅は2人に言う。
「そうですね。父上、あまりここにいると城の兵士が捜索活動を開始しそうです」
「そうだね。じゃあそろそろ帰らせてもらおうかな」
4人は立ち上がり、応接室を出る。
「また、ここに来れるのでしょうか?」
リアがツクヨミに聞く。
「それは難しいわね……。ここに来るには飛んで来るか、瞬間移動するかの2択しかないわ。ミクなら、貴方達でも使える瞬間移動の方法を創れるかもしれないけど、それは侵略手段にもなりえる以上、渡したくはないわね」
それを聞いて、今まさに魔法道具を創ろうと手を出していた弥紅は、その手を降ろした。
「そうですか……、いつかまた来たいものです」
城の外に着いた、後は弥紅が2人を移動させるだけだ。
「じゃあ、空間魔法を使うよ」
「お願いしますわ」
弥紅が魔法を行使する。すると国王親子が一瞬で消えた。
弥紅はいなくなったリアに
「バイバイ」
と小さく呟いた。
空間魔法でベスティア王国の城まで移動した国王親子。
「私は今日はもう驚き疲れたよ……」
国王は、本当に疲れた様子で言った。
「驚きの連続でしたからね…」
「あんな場所が存在したとは……」
「父上、あの場所のことは…?」
「無論、他言無用だ。まぁ、言っても信じる奴がいるかはわからんが…」
一方、弥紅とツクヨミは――――――――
「さ、城に戻りましょ」
「そうだね」
2人は仲良く居館に戻っていった。
「明日は、ミカエルのところにいかなきゃね」
弥紅は、ミカエルとの約束を思い出ながらツクヨミに言った。
客を帰すまでと、ミカエルに話を聞きに行くまでで分けたかったので短いです……




