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12、最強吸血鬼は客を連れてきたそうです

「さて……この本ですが…父上はいくら払うのが適切だとお思いですか?」

「2人にも言ったが、私は少なくとも金貨1000枚だと思うよ」

 国王親子が相談してるのをやや遠くから見ながら2人は

「今度浮遊大陸で紅茶の茶葉も創造してよ」

「そうだね〜。他にも浮遊大陸にあったらいいものここで見つかるといいね〜」

 浮遊大陸に戻った後のことを相談していた。国王親子から離れているからか、この話は聞こえていないようだ。

「ふむ……では金貨1500枚ならどうでしょうか……」

「それくらいがいいかもね」

「ではそれで2人に提案しましょうか」

 国王親子は弥紅とツクヨミに近づく。

「弥紅さん?この本ですが、金貨1500枚で売っていただけませんか?」

 リアが弥紅にそう提案する。

「1500枚?いいんじゃない?ツクヨミはどう?」

「構わないわ」

「じゃあ、その金額で」

「では、すぐに用意させます」

 そう言うと、リアは『パンパン』と2回手を叩く。暫く待つとメイドがやって来た。

「金貨1500枚を用意して頂戴」

 と、リアはメイドに申し付ける。メイドは驚いていたが、金貨を持ってくるために金庫へ走っていった。

 その様子を見ながら弥紅とツクヨミの2人は

((あれだったらうちのメイドの方が優秀だね))

 と考えていた。

 少しして、金貨1500枚が入った袋が用意された。

 金貨の入った袋を弥紅は受け取る。

 ここで、リアがこんなことを聞く。

「貴女達は、どこからきたのですか?」

「私達?私達は………う〜ん」

 ここで浮遊大陸から来た、などと言っても信じてもらえるかは微妙なところだろう。

 弥紅は時間魔法を使って弥紅とツクヨミ以外の時間を一度止める。世界の色が灰色になる。

「え、なにこれ」

 ツクヨミが驚いているので

「私の時間魔法で周りの時を止めたの」

と、説明する。

「そんなことまでできるのね……」

「それより、なんて答えるのがいいかな?」

「そうね……多分誤魔化しても意味ないわよ、これ」

「じゃあ、どうするの?」

「正直に言って、実際に浮遊大陸まで連れて行くのが1番じゃないかしら」

「連れて行くって……どうやって?」

「ミクならなんとかできるでしょ、時間止めることまで出来るんだしさ」

「そんな無茶苦茶な……」

「さ、時間魔法を解いて。説明するわよ」

 ツクヨミにそう言われ、時間魔法を解く。一瞬で世界に色が戻る。

「で、何処から来たのですか?」

「私達は浮遊大陸っていうところから来たの」

「浮遊大陸……父上、ご存知ですか?」

「いや、知らないな。それは何処にあるんだい?」

「……雲の上です」

「「……はい?」」

「雲の上です!」

 唖然とする国王親子。

「そ、それは本当なのですか?貴女達は伝説の種族の末裔だと?」

 ……?でんせつのしゅぞく?

「……いや、なんですか。それは」

「知らないのですか?はるか昔に存在したという空中に浮遊したとされる伝説の城です。その城は今は滅んだとされる吸血鬼が作り上げたものだと言われています」

 ………弥紅とツクヨミは黙る。

 知っているからだ。吸血鬼で、浮かぶ土地を創り、そこに城を創った奴を…

 そんな2人にリアは質問をする。

「貴女達はそんな吸血鬼の末裔だと……?」

「そうだね、少なくとも私は吸血鬼だよ」

「なんと……」

「ミク、浮遊大陸を見せるのが1番早いと思うわ」

「そうだね。じゃあ、2人を浮遊大陸まで案内しようか」

「しかし、一体どうやって……?」

「大丈夫だよリア、ちゃんと考えたから!」

 弥紅はそう言って、空間魔法を発動。4人を浮遊大陸の城の近くまで移動させる。

「えっ、ここは……?」

 驚く国王。

「流石ミク、やっぱりできるんじゃないの」

 と、感心するツクヨミ。

「…………」

 驚きすぎて言葉が出てこないリア。

 吸血鬼と神は、2人の客を連れて帰ってきたのだった。

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