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強化倍率∞(インフィニティ)~武器しか強くならない俺が、気づけば○○していた~  作者: 伝説の男前
第9巻 最終強化編

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第1話「静かな日常の中で」

 ブラックホール編での激闘から数ヶ月、レンたちには、久しぶりに穏やかな日々が訪れていた。


「零崎殿、本日の議題は、銀河連邦内の資源配分についてです」


 ヴェルミナが、資料を手に、レンの執務室を訪れる。


「分かりました。確認します」


 銀河連邦の統括者として、レンは、日々の統治業務にも、真摯に向き合い続けていた。


 だが、統治業務の傍らで、レンは、独自の研究も、静かに続けていた。


「レン、また夜遅くまで、研究してたのか」


 ガイウスが、呆れ半分に声をかける。


「うん……関係性を理解する力について、もう少し、深めておきたくて」


 ゼロ号を失ってから、レンの研究は、単なる物理的な強化を超え、より根源的な「繋がり」への理解へと、その軸足を移しつつあった。


「無理はするなよ」


「分かってる。ありがとう、ガイウス」


 そんなある日、レンの元に、思いがけない来訪者が現れた。


「零崎殿、竜族の紅蓮様が、お見えになっています」


「紅蓮様が?」


 レンは、驚きながら、応接室へと向かった。


「久しいな、レン」


 紅蓮は、以前とは異なる、穏やかな表情を浮かべていた。


「紅蓮様、お久しぶりです。今日は、どのようなご用件で」


「そなたが、宇宙全体を巻き込む大きな戦いを経験したと聞き、様子を見に来た」


 紅蓮は、静かに続けた。


「火竜山の復興、その後も順調に進んでおる。竜族一同、そなたへの感謝の念は、変わらぬぞ」


「ありがとうございます」


「それに」


 紅蓮は、僅かに微笑んだ。


「そなたの歩む道、これからも見届けさせてもらうつもりじゃ。……ありんす言葉も、大分板についてきただろう?」


「はい、いつも心強く感じています」


 こうした、かつての仲間たちとの再会も、レンにとって、大切な心の支えとなっていた。


 そんなある日、宇宙管理AIから、久しぶりの通信が届いた。


『レン、息災か』


「はい、おかげさまで」


『貴殿に、伝えねばならぬことがある』


 宇宙管理AIの声には、これまでとは異なる、静かな緊張感が込められていた。


『この宇宙の外側――高次元の階層について、新たな動きが観測された』


「新たな、動き……?」


『詳細は、まだ不明だ。だが――貴殿の“理解する力”が、いよいよ、この宇宙の枠組みそのものと向き合う時が、近づいているのかもしれぬ』


 その言葉に、レンは、静かに、しかし確かな決意を新たにした。


(第2話へ続く)


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