表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強化倍率∞(インフィニティ)~武器しか強くならない俺が、気づけば○○していた~  作者: 伝説の男前
第8巻 ブラックホール編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
73/95

第5話「約束事の強化」

 数週間にわたる研究の末、レンは、ついに最初の成果を形にすることができた。


「物理定数の局所的な強化――理論上は、可能なはずです」


 レンは、これまでの集大成となる理論を、仲間たちに説明した。


「ただし、規模が規模ですから、実行には、相応のリスクが伴います」


 ヴェルミナが、慎重な口調で付け加える。


『貴殿の理解、確かなものと見受ける』


 宇宙管理AIの声が、静かに響いた。


『では、実証の時としよう。この真の深淵――時間の止まった領域そのものを対象に、強化を試みてもらいたい』


「ここを……」


 レンは、静止した都市を見渡した。


「もし、失敗すれば、どうなるんですか」


『最悪の場合、この領域全体が、時空の歪みに呑まれ、消滅する可能性がある』


 その言葉に、一同は緊張を強めた。


「レン、本当にやるのか」


 ガイウスが、心配そうに問いかける。


「うん。ここで踏み出さなければ、この先、もっと大きな危機に対応できなくなる」


 レンは、深呼吸をしてから、静かに集中を高めていった。


(理解、深く、深く……この場所の時間の在り方、空間の在り方、その全てを)


「強化」


 レンの掌から、これまでにない、深みのある光が溢れ出した。


 光は、静止した都市全体を、静かに包み込んでいく。


「時空の歪みに、変化が……!」


 ヴェルミナが、計器を見つめながら、驚愕の声を上げた。


「安定しています! むしろ、以前よりも、時空の構造が、より強固なものへと変化しています!」


「や、やった……!」


 ガイウスが、思わず歓声を上げる。


『……見事だ』


 宇宙管理AIの声に、これまでにない、深い感慨が込められていた。


『貴殿の力は、確かに、この宇宙そのものを“強化”し得る』


「これで……高次元からの干渉にも、対抗できるということですか」


『この規模の強化を、宇宙全体へと拡張できれば、十分に可能性はあるだろう』


 レンは、深い達成感と共に、次なる挑戦への決意を新たにした。


「分かりました。この宇宙全体を、守り抜きます」


 だが、その矢先――


 これまで静止していたはずの都市の一角から、これまでにない、強烈な光が放たれた。


「な、なんだ、あれは……!」


 誰もが、その光に、目を奪われた。


 これより、レンたちの物語は、宇宙誕生の秘密、そして高次元からの干渉という、最大の真相に、いよいよ迫っていくこととなる。


(第6話へ続く)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ