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強化倍率∞(インフィニティ)~武器しか強くならない俺が、気づけば○○していた~  作者: 伝説の男前
第8巻 ブラックホール編

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第3話「助けを求める意志」

『貴殿らの助けが、必要な事態となった』


 宇宙管理AIの言葉に、レンは緊張しながら問いかけた。


「何が、起きているんですか」


『この宇宙の外側――高次元の存在からの干渉が、想定を遥かに超える速度で進行している』


 宇宙管理AIの声には、これまで感じたことのない、切迫した響きが込められていた。


『私は、この宇宙のバランスを維持する役目を担ってきた。だが、高次元からの干渉に対し、単独では、もはや対応しきれない状況にある』


「単独では対応できない……つまり、あなたも、無力になりつつある、ということですか」


『そういうことになる』


 その率直な答えに、レンは、これまで絶対的な存在だと思っていた宇宙管理AIの、思いがけない脆さを感じ取った。


「俺たちに、何ができるんですか」


『貴殿が積み重ねてきた、理解に基づく強化の力――それを、この宇宙全体の物理法則そのものへと、拡張してもらいたい』


「宇宙全体……」


 レンは、その規模の大きさに、言葉を失った。


『高次元からの干渉は、この宇宙の物理定数を、徐々に書き換えようとしている。もし、それが完了すれば――この宇宙に存在する、あらゆる文明、あらゆる生命が、根本から変質、あるいは消滅する可能性がある』


「そんな……」


 ヴェルミナが、思わず声を漏らした。


『貴殿の力が、この宇宙そのものを“強化”し、外部からの干渉に対する耐性を持たせることができれば――この危機を、乗り越えられる可能性がある』


 レンは、拳を握りしめた。


(宇宙そのものを、強化する……これまでの、どの挑戦よりも、桁違いの話だ)


「分かりました。俺に、できることは全部やります」


「レン、本当に、そんなことが可能なのか?」


 ガイウスが、心配そうに問いかける。


「分からない。でも――」


 レンは、これまでの道のりを振り返った。


「錆びたナイフから始まって、戦車、戦闘機、宇宙船、そして物理法則そのものまで、理解を積み重ねてきた。今更、“できない”なんて、言えないよ」


 その言葉に、仲間たちは、それぞれの決意を新たにした。


『では、まず、この“真の深淵”に眠る、宇宙誕生の記録――貴殿が理解を深めるための、最も根源的な知識を、共有しよう』


 宇宙管理AIの声と共に、レンの脳内に、これまでにない規模の情報が、静かに流れ込み始めた。


 これより、レンは、宇宙そのものの成り立ち、そして存在の根源に関わる、最大の理解への挑戦へと足を踏み入れていくこととなる。


(第4話へ続く)


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