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強化倍率∞(インフィニティ)~武器しか強くならない俺が、気づけば○○していた~  作者: 伝説の男前
第6巻 宇宙戦争編

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第4話「新たな来訪者」

 虫族連合を撃退した後の宇宙空間には、戦いの傷跡を癒すかのような、束の間の静けさが訪れていた。


「零崎殿、集合意志より、正式な祝辞が届いています」


 ヴェルミナが、通信記録を読み上げる。


『貴殿らの武勇、そして戦術眼、高く評価する。虫族連合の脅威に、単独でこれほど対処し得たことは、我々の想定を超えるものであった』


「ありがとうございます」


 レンは、疲労を滲ませながらも、安堵の表情を浮かべた。


「ガイウス、皆、怪我はない?」


「ああ、艦隊の被害も、想定より遥かに軽微だった。全部、お前の強化のおかげだよ」


 ガイウスが、力強く肩を叩いてくる。


 だが、この平穏は、長くは続かなかった。


「零崎殿、緊急事態です」


 ドルシスが、珍しく切迫した様子で、指揮所に駆け込んできた。


「どうしましたか」


「観測班が、星系の外縁部に、新たな未確認信号を捕捉した。虫族連合とは、明らかに異なる質の信号だ」


 レンは、緊張しながら、モニターへと視線を移した。


「解析、急いでください」


『了解であります、マスター』


 ゼロ号が、信号の解析を開始する。程なくして、その結果が表示された。


『解析完了。信号の発信源は、極めて高度な演算能力を有する、単一の知性体と推測されます』


「単一の知性体……アルゴス集合体とは、違うものですか」


「集合意志とも、明確に異なるシグネチャです」


 ヴェルミナが、険しい表情で分析を続ける。


「もしかすると――これまで、この宇宙のどの文明とも接触したことのない、未知の超文明かもしれません」


 その言葉に、指揮所全体に、緊張が走った。


『警告。当該知性体、貴星系への接近を開始した模様』


 集合意志からの緊急通信が、指揮所に響いた。


『我々の分析網でも、正体を完全には把握しきれていない。あらゆる可能性を想定し、慎重な対応を求める』


「分かりました」


 レンは、拳を握りしめながら、モニターに映る、未知なる信号の航跡を見つめた。


「これまでとは、質の違う相手、ということですね」


「はい。虫族連合のような、数の暴力とは異なる、根本的に理解の及ばない存在である可能性があります」


 ヴェルミナの言葉に、レンは静かに頷いた。


「なら、いつも通りだ。まずは、理解することから始めよう」


 その決意を胸に、レンたちは、未知なる来訪者との、新たな対峙へと向かうこととなった。


 ――そして数日後、その存在は、ついに姿を現した。


「あれは……」


 モニターに映し出されたのは、これまで見たどの艦艇とも異なる、有機的でありながら幾何学的な、不可思議な構造を持つ、単独の巨大な物体だった。


『初めまして、地球外知的生命体よ』


 響き渡った声には、これまで出会ったどの存在とも異なる、底知れぬ深みが感じられた。


『我は、この宇宙における秩序を見守る者。……貴殿らの在り方、興味深く観察させてもらっている』


 レンは、緊張しながらも、静かにその声に耳を傾けた。


 この出会いこそが、レンたちの物語を、さらに壮大な次元――宇宙の真理そのものへと近づけていく、重要な転機になろうとしていた。


(第5話へ続く)


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