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強化倍率∞(インフィニティ)~武器しか強くならない俺が、気づけば○○していた~  作者: 伝説の男前
第6巻 宇宙戦争編

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第3話「五十万隻の脅威」

「五十万隻……銀河艦隊三千隻では、単純計算でも百倍以上の戦力差になります」


 ヴェルミナが、険しい表情で戦況を分析する。


「集合意志からの支援は?」


「アルゴス集合体も、艦隊を派遣してくれるとのことですが、到着まで、あと半日はかかるとの連絡です」


「半日……その間、俺たちだけで持ちこたえないといけない、ということですね」


 レンは、拳を握りしめながら、戦術マップを見つめた。


『マスター、一つ提案がございます』


 ゼロ号が、静かに声を上げる。


「なんだい、ゼロ号」


『虫族連合の艦艇は、生物的な質感を持つことから、恐らく個体としての“群れの本能”に基づいた行動をとっていると推測されます。もしそうであれば――』


「群れの本能……」


『中心となる指揮個体、いわば“女王艦”を無力化できれば、群れ全体の統率が崩れる可能性があります』


 レンは、その提案に目を見開いた。


「女王艦を、特定できるのか?」


『敵艦隊の通信パターンを分析すれば、指揮系統の中心を割り出せるはずです』


「よし、やってみよう」


 こうして、レンたちは、五十万隻という圧倒的な数的劣勢の中、女王艦を狙い撃つという、一点突破の作戦を立てることとなった。


「敵艦隊、接近中! 全艦、迎撃態勢!」


 伝令の声と共に、宇宙空間に、これまでで最大規模の艦隊戦が幕を開けた。


 視界を埋め尽くすほどの敵艦の群れ。だが、レンが強化した銀河艦隊は、一隻一隻が驚異的な性能を誇り、着実に敵艦を撃破していった。


「ゼロ号、女王艦の位置は特定できたか?」


『解析中です、マスター……! 通信パターンの集中箇所を検知、あと少しで特定できます!』


 戦況は、一進一退の様相を呈していた。数の暴力に押されながらも、銀河艦隊は必死に持ちこたえ続けている。


「くっ、こちらの艦艇にも、被害が出始めています!」


「耐えろ! ゼロ号が、女王艦を特定するまでの辛抱だ!」


 レンは、艦隊全体への指示を飛ばしながら、祈るような想いでゼロ号の解析を待った。


『マスター、特定完了! 女王艦の座標、送信します!』


「よし……! 全艦、座標へ集中砲火!」


 レンの号令と共に、銀河艦隊が一斉に、特定された座標へと砲撃を集中させた。


 轟音と共に、ひときわ巨大な艦影が、爆炎に包まれる。


「女王艦、撃破確認!」


 その報告と共に――虫族連合の艦隊の動きが、明らかに乱れ始めた。


「敵艦隊、統率を失い始めています! これは……!」


「今だ! 一気に押し切れ!」


 女王艦を失った虫族連合は、統一された戦術を維持できず、次第に混乱の中で崩壊していった。


 半日にも及ぶ激戦の末、虫族連合の本隊は、ついに撤退を余儀なくされた。


「て、撤退します! 虫族連合、全艦、撤退を開始しました!」


 管制室に、これまでにない歓声が沸き起こった。


「……勝った、のか」


 レンは、疲労困憊の表情で、静かに呟いた。


 だが、この勝利の裏側で、新たな脅威の存在が、静かに宇宙の彼方から、レンたちを見つめていた。


(第4話へ続く)


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