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強化倍率∞(インフィニティ)~武器しか強くならない俺が、気づけば○○していた~  作者: 伝説の男前
第6巻 宇宙戦争編

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第1話「迫りくる大群」

「虫族連合の艦隊、既に星系外縁部に到達……予測を、大幅に上回る速度です」


 ヴェルミナの報告に、指揮所全体が緊張に包まれた。


「規模は?」


「観測班の分析によれば、およそ十五万隻。想定していた最大規模を、さらに上回っています」


 レンは、拳を握りしめながら、宇宙戦術マップを見つめた。


「銀河艦隊の規模は?」


「現時点で、完成しているのは約三千隻です」


「圧倒的に、数が足りない……」


 ガイウスが、険しい表情で唸った。


「レン、どうする」


「……数で対抗するのは、現実的じゃない。なら、質で対抗するしかない」


 レンは、これまで積み重ねてきた強化理論を、脳裏で組み立て直していった。


「ゼロ号、艦隊全体の性能を、今から最大限まで引き上げる。付き合ってくれ」


『了解であります、マスター! 全力でサポートいたします!』


 こうして、レンは、限られた時間の中で、艦隊全体への総仕上げの強化に取り掛かることとなった。


 その頃、集合意志からも、緊急の通信が届いていた。


『虫族連合の侵攻を確認した。我々アルゴス集合体も、可能な限りの支援を行う』


「ありがとうございます……!」


「ですが」と集合意志は続けた。


『虫族連合の本隊は、我々の予測を超える規模で展開している。楽観視はできない状況だ』


 レンは、これまでにない緊張感の中、艦隊の強化を進めていった。


「装甲強化、推進機構の最適化、そして――主砲の威力を、限界まで引き上げる」


 一隻一隻、丁寧に理解を深めながらの強化作業。時間との勝負の中、レンは寝る間も惜しんで作業を続けた。


「レン、少しは休めよ」


 ガイウスが、心配そうに声をかける。


「大丈夫。ここで手を抜いたら、皆を守れなくなる」


 レティシアも、静かにレンの隣に立った。


「あんたは、いつも自分を後回しにするのね」


「そうかもしれない。でも――今回ばかりは、これが最善の方法なんだ」


 三日間にわたる不眠不休の作業の末、艦隊全体への強化が、ついに完了した。


「これで……いける」


 レンは、疲労困憊の表情ながらも、確かな手応えを感じていた。


「敵艦隊、いよいよ星系内へ侵入を開始しました!」


 伝令の声に、レンは立ち上がった。


「全艦隊、迎撃態勢へ」


 こうして、宇宙全体を巻き込む、これまでで最大規模の戦い――虫族連合との決戦の火蓋が、切って落とされることとなった。


(第2話へ続く)


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