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強化倍率∞(インフィニティ)~武器しか強くならない俺が、気づけば○○していた~  作者: 伝説の男前
第4巻 国家戦争編(後編)

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第2話「反乱の連鎖」

「反乱軍の規模は?」


 ヴェルミナが、地図上に新たな敵勢力の配置を書き加えていく。


「およそ八千。ドラケイン帝国の旧強硬派を中心に編成されているようです。彼らは、ザガレス前皇帝の退位そのものに強く反発しているとのことです」


「弱者淘汰の理念を、まだ信じ続けている人たちが……」


 レンは、複雑な表情で報告を聞いていた。


「厄介なのは、彼らが混乱に乗じて、周辺の小国にまで手を伸ばしている点です。既に二つの村落が、彼らの支配下に置かれたとの報告があります」


「放っておけない、な」


 ガイウスが、腕を組みながら唸った。


「レン、また出動するのか?」


「うん。せっかく終わった戦争を、また混乱させるわけにはいかない」


 こうして、レンたちは、新たな反乱軍への対応に乗り出すこととなった。


 現地に到着すると、反乱軍によって占拠された村落は、想像以上に荒廃した状況にあった。


「酷い……」


 焼け落ちた家屋、怯えて身を寄せ合う村人たち。レンは、その光景に胸を痛めた。


「零崎殿、村人たちの救出を優先しましょう」


 ヴェルミナの提案に、レンは頷いた。


「戦車隊は、村の外周を包囲。飛行艦隊は、上空から反乱軍の動きを牽制してください」


「了解であります、マスター!」


 ゼロ号の応答と共に、部隊が展開を開始する。


 だが、反乱軍の指揮官は、これまでの敵とは異なる、捨て身の戦術に出た。


「人質を取れ! 村人を盾にすれば、あの化け物じみた力も、迂闊には使えまい!」


 その号令と共に、反乱兵たちが、村人たちを人質に取り始めた。


「くっ……!」


 レンは、思わず息を呑んだ。強化した戦力の圧倒的な威力は、下手をすれば、人質にまで被害を及ぼしかねない。


「零崎殿、ここは慎重な対応が必要です」


 ヴェルミナが、冷静に状況を分析する。


「威力を抑えた、精密な強化が必要になりますね」


「はい。人質を傷つけず、反乱兵のみを無力化する――そのための強化を、今から組み立てます」


 レンは、これまでとは異なる方向性の強化に、頭を巡らせ始めた。


(威力ではなく、精密さ。相手を無力化するだけの、最小限の力……)


 時間との勝負の中、レンは急ピッチで、新たな強化理論を構築していった。


 果たして、村人たちを救い出すことはできるのか。


 この危機的状況が、レンにさらなる新しい強化の可能性を切り拓かせる、重要な転機となっていく。


(第3話へ続く)


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