第十八話 新たな仲間
部活も大変だったが、クラスもなかなか大変だった。
年上の同級生には、どう接していいのかわからない。
かと思えば、同い年の連中は「最初が肝心」とばかりに虚勢を張り、自分の居場所を作ろうと威張り散らす。
当然、喧嘩になる事もあった。
そんな中、俺は高校生になったら少しオシャレをしたいと思っていた。
星北商業高校の定時制は、学ランでも私服でもよかった。
そこで、中学時代には履けなかった太いボンタンを履く事にした。
当時の俺はガリガリで、ワタリ四十でも太すぎた。
昔、友人からもらった「ドカン」と呼ばれるズボンは、ワタリ五十五。
それに、とっておきの短ラン。
中には紫のロンT。
白い細いエナメルベルトに赤い靴下。
先の尖った革靴。
髪は金髪にして、襟足を伸ばした。
今、当時の写真を見ると爆笑ものだ。
コテコテのヤンキー。
だが、アホな俺は、それが最高にオシャレだと思っていた。
ちょうど俺たちの頃は、チーマーと呼ばれるカジュアル系の不良が現れ始めた時代だった。
アメカジのチーマー。
パンクス。
ヤンキー。
暴走族。
いろんなジャンルの不良が入り乱れていた。
クラスの連中とは、その後それなりに仲良くやっていた。
だが、プライベートでつるむ事はなかった。
そんな中、高校一年から卒業まで、ずっと付き合いの続くツレができた。
チャボとタッキン。
二人ともそれなりに悪かったが、性格の良い奴らだった。
チャボは野球部。
タッキンはテニス部。
サッカー部ほどではないが、仕事をしながら部活を続けるのは大変そうだった。
俺と龍二は、毎日のように警察に止められた。
帰り道の橋のところで、地元の警察が待ち構えている。
夜中の三時。
学生服を着た少年が自転車で走っていれば、止めたくなるのも当然だ。
そのうち顔見知りになった。
たまにバスが動いている時間に帰れると、二人で感動した。
煌々と明かりを灯しながら走るバスを見て、
「ああ、今日はバスが走ってる時間に帰れたな」
そんな事を言い合った。
だが、半年ほどすると、帰り道は毎日一人になった。
孤独だった。
秋の夜空を見上げながら、中学の仲間たちは元気にしているだろうか。
そんな事を考えながら、一人で自転車をこいでいた。




