恭子と玲子 vol.087 「めっちゃくちゃ素敵なとこ~。」
その恭子の声に、目が点の智香子。
「ぶっふ~~~。」
その瞬間、和人も夏輝も、
「は~っはっはっは。」
「えっ、えっ、どうして…???私も今…恭子と同じ事…考えてた。」
玲子。
「そっか~、そうだよね~。ふたりとも、こういう結婚式って、初めてだって、言ってたもんね~うんうん、分かる分かる。」
恭子、玲子、
「……。」
「普段着で良いよ。普段着で。…とは、言っても…、多分…、ドレスアップしてくると思うけど…。その辺は…、お任せします。」
「あ…、あ~、はい。」
にっこりと恭子も玲子も。
「ほい、食べたもの…片付けるよ~次がこれ。」
和人。
「わお…、いっただっきま~す。」
「うんうん。へへ…。」
恭子と玲子。
結婚式当日である。
「恭子~、忘れ物ないよね~。」
玲子。
「あ~、うん。大丈夫。…の…、はず。」
恭子。
「よし。では、参るか。」
「うん。」
「へぇ~、ここ~。」
恭子。
「めっちゃくちゃ素敵なとこ~。」
玲子。
「あ~、あった、あった、ここ。玲子。」
「ん~、おぅ、青山家、安藤家…ってね~。うん。」
ドアはオープンになっている。中にいるゲストは当然、恭子と玲子の知らない顔がほとんど。
中にはお店の中で見掛けた程度の顔が…。
ただ…向こうは全く恭子と玲子に気付くはずもなく。
スタイルはビュッフェ。ゲストたちは気軽に寛いでいる。
そんな中、外からいきなり、「恭子~、玲子~。」と、名前を呼ぶ声。
2階に上がろうとした恭子と玲子。その声の方角、首を向けると明彦、そして浩二の姿。
明彦、手を振りながら、そして両手を丸く口の両端に、何か言っている。
こちらも手を振りながら歩き始める恭子と玲子。
そんなふたりを2階の部屋の前で見掛けた夏輝。
「おっ、来たね、恭子ちゃん、玲子ちゃん。」
「早っや~。もう来てたんだ~ばたやんにコウちゃん。」
恭子。




