恭子と玲子 vol.079 「お客様の入りが…。」
「お店の方としては、やっぱり…集客と利益…優先。」
智香子。
「はぁ…。えっ…???」
恭子と玲子。
「どういう…???」
玲子。
「つまりは…。」
そう言い掛けて、にっこりと智香子。
「恭子と玲子がいる時間帯、何と…、お客様の入りが…。」
「入りが…???」
恭子。
「良いのよ~。」
「はい…???」
またまた恭子と玲子。
「…で、とどのつまりが…、お店の方としては、その入りを…分散しようと…。」
「…分…散…???」
「ん~~、まだ…ふたりには…分かりにくいかな…、とも思うんだけど…。要は…バランス。」
「バ…ラン…ス…。」
恭子。
「簡単に言えば、恭子と玲子がいない日は…、お客様が少ない…の。」
「え―――――っ!!!!」
顔を見合せてふたり。
「だから…、それを、他の日にも…振り分ける。…とは…言っても…。バイトの力で、お店の利益と集客を…???…と、私は意見したんだけど…。…まっ…、こればっかりは…お客様が…。」
「神様…、って…訳か…。」
ボソッと…恭子。
「ふたりには…申し訳ないと…、思ってるんだけど…。」
「…でも…。」
玲子。
「しっかた…ないかぁ~、恭子~。」
「えっ…???」
「やってみよ。」
「……、やけに…物分り…、いいね、玲子…。」
首を傾げて智香子。
「うんうん、やってみる、やってみる、大丈夫、アンチーフ。」
「はぁ…。」
「…と、言う事で…、恭子。」
「な~るほどね~。そこまでは…気付かなかった。さすがは玲子。そこまでは考えなかったわ、私。」
バイトの帰り道。
「私は早瀬さん。恭子は…もんちゃん。お互いに…プライベート、楽しめるじゃん。」
「ふふ…。」
玲子の顔を見て笑いながら恭子。
「ん…???どしたのよ…???」
「そろそろ…、早瀬さんの事…、コウちゃん。…って、呼んでも…良いんじゃない…。な~んて、思ったりして…。」
その恭子の声を聞いた途端に、いきなり顔を赤らめて玲子。
「な…、なに…、なに…言ってんの…。びっくりした~。……って…、ん…???」




