恭子と玲子 vol.072 「ふたりに頼みがある。」
ペロリと舌を出して恭子、
「そうなんです。私と玲子の夢。レストラン…やりたいんです。」
「…で、ただいま勉強中…。ねっ。」
玲子。
「うん。」
「…なら、それこそ、兄貴分の俺だって、応援できるじゃん。なぁ~もん。」
和人。
「え~、是非、応援させてください。」
夏輝。
「…その…割には…、私たち…、経験…足りな過ぎ…。」
恭子。
「友達にも指摘されたくらいだから…。」
玲子。
「友達って…、あの…???ふたり…か…???」
和人。
「ええ。田端君と早瀬君…って、言うんだけど…。」
恭子。
「ばたやん…、って、言ってたみたいだけど…。」
「えっ、凄っ!!!青山さん、覚えてたんだ。」
「はは…、まぁね…。そして…、もう一人の彼が…。」
玲子の顔をチラリと見て和人。
そして玲子。
「えっ…、うっ、何…、私…???へっ…!!!」
「へぇ~~凄~い、青山さ~ん。もう~気付いてたんですか~。」
恭子がにこにこ顔で…。
そんな恭子と玲子を和人の後ろで見ながら夏輝、ただ黙って…。
「まぁ~、この商売…長いとね~。それなりに…。顔を見れば…。」
その和人の声を聞いただけで顔を赤らめる玲子。
「ふ~、熱い、熱い。」
「…って~玲子~、まだ何も言ってないし…。」
「えっ…、あっ…、いや…、その…。やだ~恭子。青山さん…もう~。ねぇ~夏輝さん…。」
玲子から自分の名前を呼ばれた途端に、思わず照れる夏輝。
「そこで、もう一つ、ふたりに頼みがある。ほい、出来たよ、召し上がれ~。」
和人。
「へっ…何…???うわっ、凄い、盛り合わせ~。綺麗~。うんうん。」
恭子。
そして玲子には夏輝が、
「うはっ、おいっしそう~。何…、青山さ…ん…???」
「お願いだから…、その…青山さんは…勘弁。はは…。和人で良いよ。」
「…で、僕の方は…、みなさんと同じように…、もん…で良いです。」
夏輝。
そのふたりの声を聞いて、恭子も玲子も…、まん丸い目をして、
「えっ!!!」




