恭子と玲子 vol.071 「では、ご馳走になります。」
「そ…、そんな…。アンチーフもいないのに…、そんなに甘えて…。」
玲子。
その時、いきなり夏輝が、
「いえ、私からもお願いします。是非食べて行ってください。」
その夏輝の丁寧なお辞儀には、恭子も玲子も、
「そ…、それじゃあ…。お言葉に…甘えさせて…。ねぇ…恭子。」
「う…うん。じゃ…、じゃあ…。」
「すまん。無理やり押し切ったみたいで…。」
和人。
「あっ、あっ…。そんな…。青山さん…。」
恭子。
そして、今度はキッパリと。
「うん。はい。分かりました。では、ご馳走になります。」
そんな恭子を見て玲子。
「へっ、恭子…???」
「うん。玲子。私…、今、決めた。しっかりと甘えちゃう。」
「はっ???」
「だって…、このまま…私たち…、うじうじしてたって、仕方ないもん。」
「ま…あ…、それは…そうだけど…。」
「…アンチーフにしても、青山さんにしても…、それに…もんさんにしても、私たちを妹のように接してくれる。嬉しいよ。」
「う…うん。」
和人も夏輝も、恭子の言葉ににこやかに微笑んで。
「だから…、私、決めた。私に…、お姉ちゃんと、お兄ちゃんが、同時に出来ちゃったって。」
「嬉しい事…言ってくれるね~恭子ちゃん。ん~。よ~し。なぁ~、もん。」
和人。
「はい。」
夏輝。
「そっか。うん。…だね。んじゃ、私も…右習えだ。へへ。」
玲子。
「はは、そうこなくっちゃ。んじゃ、兄貴も…奮発するとしようか~!!!なぁ、もん。」
「はい。」
にっこりと笑いながら右手指にぶら下げたキリンを揺らして見ながら、
「美味しいものが、食べられるっと~。うん。」
恭子。
そんな恭子を見ながら夏輝、にこにこと…、
「かわいいっすよね、そのキリン。」
「うん、ありがと。……って…、えっ…あっ…。」
いきなり顔を赤らめる恭子。
そんな恭子を見て玲子。そしてすぐさま夏輝を見て…。
「ふふ…。」
和人、
「ん~~。」




