恭子と玲子 vol.069 「ちょっと恭子ちゃんに訊くけど…。」
「…で、あの若い人が…???」
明彦。
「門田さん。…もん…さん。かどた…って、言う苗字なんだけど…。」
玲子。
「でも…、板さんと安藤さん。それに隼人さんも…もんちゃんって…。」
「…言っている…みたいね~。」
ボソッと…恭子。
そんな恭子の言葉に、明彦も浩二も、
「…ん…???」
「さて…と。そろそろ…行かなきゃ。」
いきなり席を立つ恭子。
玲子の顔を見る明彦と浩二。
「ん…???…実はね…、恭子…。大切な物…落としちゃったのよ…。」
玲子。
「大…切…な…もの…???」
明彦、浩二。
「おはようございま~す。入りました~。」
スタッフルームに入って着替えを済ますふたり。
そこに智香子。
「おはよう、お疲れ~。ねね、恭子ちゃん。」
「あっ…、はい。昨日は…ありがとうございました。」
恭子。
「うんうん。…でね、ちょっと恭子ちゃんに訊くけど…。もしかして…、キリンのキーホルダー…って、恭子ちゃん…???」
その智香子の声に、恭子も玲子も
「ドキン!!!」
玲子、
「そ…う…ですけど…。あの…、ア…ン…チーフ…???」
玲子の声と一緒に、ニッコリとして顔の前で両手を握り締める恭子。
「はっは~そっか、そっか…、恭子のかぁ~。」
恭子、
「ど…こ…かに…、落ちて…???」
「んふふふふ…。もんちゃんが見つけて、預かってるって…。」
その智香子の声を聞いて、
「え~~~。良かった~~。」
正にホッとしたような顔で…恭子。
「その様子じゃ、かなり…大事なもの…ってか~恭~子~。」
「へへへ…、ありがとうございます。アンチーフ。」
「ふふ…、お礼はもんちゃんに。椅子の奥に隠れてたって…。」
「…道理で…幾ら部屋の中探しても…見つからない訳だ。」
玲子。
「今日…せいざんに…行っても…。」
恭子。
「うん、良いよ~。私は…ちょっと…会議で…遅くなっちゃうから…、玲子と一緒に…行っといで。」
「はい、ありがとうございます。玲子。」
「うん。」




