恭子と玲子 vol.067 キリンのアクセサリー。
「ふ~~ん。あれが…玲子ちゃんの彼か…。…あの…丸い可愛い方じゃないよね、多分…。」
髪を乾かしながら智香子。
「玲子…なかなかやるじゃん。ふふ…。とっとっと~、はいはい、和…か~!!!…ん…。私~。」
「おぅ、起きてたか…。」
「うん。どしたの~???」
夏輝からキリンのアクセサリーを受け取って、
「もしかしたら…、と思うんだけど…。」
「うん、何…???…ん…???忘れ物…???誰の…???」
「多分…。」
「えっ…、恭子…???…キリン…???」
翌朝、部屋中あちらこちらを探している恭子。
「おっかしいなぁ~。」
「何してんの…???」
「ん~~、ないのよ…。どっかに落っことした…っかな~。」
「何が…???」
「これ!!!」
バッグのファスナーを玲子に見せて。
「あ~~、キリンか…。」
「うん…。どっかで…、外れちゃったかな~~もう…。」
「見当は…???」
「全…然っ、おもい付かない。」
「しっかた…ないかあ…。」
「ふん…、大好きなキリン~~。」
下唇を前に突き出すように恭子。
「新しいの…買うっきゃ…、ないかぁ。」
「ふぇ~~ん。」
「さすがに…、相当な…思い入れだね…こりゃ…。それも…しかた…ないけど…。」
恭子、玲子、明彦、共に小学3年生。
恭子は初めての動物園。あちこちの動物を見ながら、けれどもその日はかなりの人混み。
しかも玲子と明彦よりは背が小さかった恭子。人混みの中で動物を見るにしても、
中々見れなかった恭子。
その内に、動物を見れなかった事からやがて泣き出してしまった。
大声で泣き出して一緒にいた母親も困り果て…。
その時、いきなり目の前が高くなった。
「ほ~ら、お嬢ちゃ~ん、高くなったね~!!!」
「わ~キリン、キリン、見える~キリン。すご~~い。」
何と、傍で観ていた外国人が恭子を高くかざして、そのまま肩車したのだった。
傍にいた恭子の母親…、
「あ…あの…、すみません。」
「だいじょうぶで~す。こども、かわいいで~す。」
傍にいる恋人らしき女性も笑いながら…。
「OK~OK~!!!」




