恭子と玲子 vol.063 「浩二~、おま…、好きな…子…。」
「おやおや…、こりゃ、玲子ちゃんの方が…一枚うわてか…。はっはっはっ。」
和人。
「んもう…玲子。」
と、玲子の左肘を小突く恭子。
「いいねぇ、いいねぇ、和やかで…うん。かっこいいでしょ、もんちゃん。ね、恭子ちゃん。」
コチラも恭子の左肘を小突く智香子。
「アンチーフ!!!…もう!!!」
真赤になりっぱなしの恭子。
「今日は…もん…、結構モテるな…、うん…???はっはっはっ。」
和人。
ほんのり赤ら顔の夏輝。
「…勘弁して下さいよ和さん。」
「な~るほどね~浩二を…あの前の子…、恭子ちゃんだっけ…。ふ~ん。」
前を歩く明彦と浩二を見ながら隼人。
「私の勘に間違いなければ…、多分…。」
里奈。
「おい、浩二~~。」
「!!!ちょっと…、隼人…バカ。」
「はい…???」
隼人に振り向く浩二。
「バカバカバカバカ、隼人…、ちょっ…。」
「浩二~、おま…、好きな…子…、いるの…???」
「あっちゃ~~。」
里奈。
「はいっ???」
目をまん丸くして浩二。そして明彦と顔を見合わせながら…、
「えっ、え~~~???」
「…ん…???いるの…、好きな女の子…???」
いきなりの隼人のその言葉に…、
「えっ…、あっ…、いや…、その…。あ~~…。」
「どお???」
「いや…、今は…、その…。」
「…ん…???」
「隼人…あんた…、ちょっ…。」
里奈。
チラチラと明彦の目を見て浩二。
「…今は…。」
「今は…???」
「あの…、いま…。」
「いま…???」
「…せん。」
その瞬間明彦、
「!!!」
そして里奈…、
「あ…。……。」
隼人、
「ふ~ん、そっか。うん。うんうんうん。」
「あの…、隼人…さん…???」
「…ん…???」
「俺…、好きな女の人…、うん。今は…いません。でも…、好意を持ってくれてる人は…、います。」
「…ん…???」
里奈。
「…好意を持ってくれてる人…???…か…。ん~、そっか、そっか、そっか。ん、分かった、ごめん、ごめん。いきなりで…、申し訳…なかった。ん…。」
「いえいえ…。どういたしまして…。」
背筋を戻して前を向く浩二。




