恭子と玲子 vol.062 「えっ、これ…もんさんの…味…。」
「えっ…、あっ…、はいはい。はい、分かりました~。」
そう言いながら智香子、恭子と玲子の顔を見て。
恭子と玲子、
「クスッ。」
「それでは、おふたり様、失礼致します。」
智香子と恭子、そして玲子に丁寧にお辞儀をして3人の後を行く浩二。
それを見守る女性3人。
そして和人。
「ありがとうございました~。またのお越しをお待ちしておりま~す。」
やがてドアが閉まり、夏輝が厨房に戻る。
「いやいや…、いきなりサプライズな夜になっちゃったものだわね~。」
智香子。
「う~ん、私達ももうびっくり~。」
隣で恭子。
「もう…心臓に悪いわ。…でもこれ…お~いしい。んふ…。」
玲子。
「あっはは。玲子ちゃん、いいね~。」
智香子。
美味しそうに料理を食べている恭子と玲子を見ながら、
和人も夏輝も顔を見合わせて微笑む。
小さな声で智香子。
「そっか、そっか。彼が…ねぇ~、なるほど…。かっこいいわ。」
と、言いながら目の前の和人の顔を見る。
すぐさま智香子の目に気付き、顔はそのままで玲子の方に目だけを走らせて、
また戻し、にっこりと…。
すると恭子、いきなり、
「うわっ、これ…すっご~い、美味しい~。玲子、ちょっと、これこれ!!!」
「あっ、はぁ~それ…。もんの味付けだ。はは…。」
和人。
「えっ、これ…もんさんの…味…。あっ、いや…。夏…輝…さん…の…。すみ…ません…。」
ちょっぴり舌を出して恥ずかしそうに恭子。
「はははは、いいんじゃない、みんな…夏輝のこと、もんって、呼んでんだから…。なぁ。もん。」
和人。
「ごめなんなさい、ごめんなさい。」
頻りに顔の前で、夏輝に向かって両手を合わせる恭子。
その恭子の仕草を可笑しがる智香子と和人。
そんな恭子を見て赤くなって笑う夏輝。
「じゃ、私も…もんちゃんって…、呼ばせてもらおっかな~。」
今度はいきなり玲子。
「これ、本当に美味しい~うん。」




