恭子と玲子 vol.054 「じゃ…今…いるの…???」
「ちょっと、ちょっと~~、んもう~ふたりして~。もう…知らない。アンチーフ、青山さん。」
恥ずかしいやら、少しふくれっ面をしながら玲子。
智香子と和人、
「は~っはっはっは。」
少し玲子の声が高かったのか…。
「…ん…、今の…???」
目の動きをぎこちなくして浩二。
「…ん…、どうした浩二~。」
その隼人の声に、明彦も里奈も…、
「ん…???」
「あっ、いや…。別に…なんでも…。」
そう、目の前で右手をひらひらさせながらの浩二。
「どしたの…浩二。」
と、今度は明彦。
「…ん…、いや…、多分俺の空耳…。」
と、小さく明彦に言う浩二。
ただ…、浩二、自分のスマホを取り出して見て、メールの受信履歴を見ながら…、
玲子からの、「明日は…バイトの人と恭子と一緒に出掛けるから…。」のメッセージ。
頭の中で、「今頃…楽しんでんだろう。」
そして、運ばれてくるメニューが、ご飯、そして味噌汁に、お新香。
「はい、食事になりま~す。」
夏輝。
「は~い、ありがとね、もんちゃん。お味噌汁から、ゆっくりどうぞ~。」
この隼人の声も…、少し高かったのか…。
「…ん…???」
と、智香子。すぐさま、
「和く~ん。」
和人、
「…ん…???…はは…、とうとう…気付いたか…。」
「え゛~~~…。じゃ…今…いるの…???」
「うん、ほら…智香の左後ろの個室。」
その智香子の声に、こちらも気付いて、
「えっ!!!」
と、部屋からカウンターの方に顔を出す隼人。
「智香子さ~ん。」
「うわっ、隼人~~。久し振り~~。えっ、え゛~~来てたんだ~~。」
「うんうん。いや~っはっはっ…。またまた…。」
その隼人の声に…、今度は里奈。
「えっ、えっ、何…、何…。隼人…、智香子さん…いるの…???」
「うん、ほら、カウンター。」
隼人の前を、
「ちょっとごめん、隼人…。」
「へっ、里奈―――――っ!!!!」
「智香子さ~~ん。」
「うっわ~~~ひっさしぶり~里奈~~!!!」




