恭子と玲子 vol.050 「和さん。ご無沙汰してます。」
「はは…。情緒…あるなぁ~。…僕…、こういうの…好きなんですよ。」
路地を歩きながらの浩二。
「おやおや…、浩二には…気に入ってもらえたか…。」
隼人。
「あっ、俺も俺も…。うんうん、いいね、ここ。」
明彦。
「はいはい、分かったよ、明彦~。かっわいい~~。」
にこにこ顔の里奈。
そして、店の玄関のドアを開けて、
「いらっしゃいませ。」
出迎える夏輝。
「ヨッ、久し振り、もんちゃん。」
夏輝に応える隼人。そして、カウンターの向こうの和人に、一礼をして…、
「和さん。ご無沙汰してます。」
「ヨッ、うん。久し振り。」
和人。
「……はは…、里奈ちゃん…、ようこそ…。」
里奈…、
「……ご無沙汰…しております…。はは…。」
「えっ…???隼人さんと、里奈さん…、こことは…???」
明彦。
「…まぁ…、その辺は…、ゆっくりと…後ほど…。」
ペロリと舌を出しながら里奈。
「どうぞ、いらっしゃいませ。」
丁寧に浩二と明彦に挨拶をする夏輝。
そしてカウンターのやや左後ろの個室に案内しながら、
「こちらにご用意してました。ごゆっくりとどうぞ。」
「ありがと、もんちゃん。」
「ん…、どうもね。…もう…完璧に板に付いたね、もんちゃん。」
里奈と隼人。
「とんでもないですよ、まだ…和さんの足手まといになってないだけですよ。」
「またまた…、ご謙遜を…。」
笑顔で隼人。
「それでは…、また、後ほど…。」
「おっ、ありがと。」
あちらこちらを見渡す明彦と浩二。
隼人、
「さて、何が…出てくるかは…、お楽しみ…っと~。」
「えっ…、オーダーは…しないん…???」
浩二。
「うん、もう…お任せって言ってあるから…。ねっ、隼人。」
「あぁ、ここは、何が出てくるかも…楽しみの一つなんだ。一応…お品書きは…あるけどねぇ。」
「ふ~~ん。…でも、雰囲気からして、ゆっくりできるお店ですね~。なるほど…、団体には似合わないや。」
浩二。
そして明彦、
「これが…せいざんかぁ。」




