恭子と玲子 vol.041 「…なんか…緊張しちゃって…。」
そして、玲子の隣で夏輝、
「それでは…、ごゆっくりとどうぞ。」
そんな夏輝を見て和人がにっこりと…。
そしてチラリと智香子の顔を見て。そんな和人の顔に頷いて智香子。
「では…、料理が出来るまで、ちょいと…、こちら…、このお店、せいざんのご主人、青山和人さん。どぞ、よろしく~ふふ…。」
その声に和人も恭子と玲子に、にこやかに…、
「青山です。安藤智香子が…、お世話になっています。ありがと。」
「おいおい、フルネームで言うか…。」
「あ…、あっ、ありがとうございます。私…アンチーフ…、いや…智香子さんにはいつもお世話になっています。倉科恭子と申します。よろしくお願いします。」
恭子。
そして玲子。
「あっ、私も…いつもお世話になっています。…大塚…玲子と申します。」
「…って、智香子…さん…。」
恭子…。
「何々…いつもの呼び方で良いわよ。その方が気分楽。」
「あ…あっ、はい。…なんか…緊張しちゃって…。」
そんな恭子の言葉に、思わず微笑む和人、そして、その後ろにいる夏輝も…。
智香子、
「…ん…まぁ~緊張するのも…無理はないか…。ここは…、都内でもかなりの人気のお店…。」
「おいおい…、初めてのお客様…、脅してどうするんだよ。ははは…。」
からかうように和人。
「ははは…、冗談、冗談。」
「でも、ここは、都内でも、知る人ぞ知る人の和風割烹のお店。グルメのランキングにも登場間違いなしのお店なんだけど…。」
「なんだけど…???」
恭子。
「お客さんが、それ…、嫌っちゃってて…。」
「でも…それだけ…、味は良い。」
玲子。
「冴えてるじゃない、玲子ちゃん。つまりはそういう事。……で、ここの味は、そんじょそこらでは…味わえない…かな…。…そんな板さんのいるお店がここ。」
「そして、こちらのご主人…青山…さん。」
恭子。
「そっ。で…、…もう…隠しても仕方ないっか~。」
智香子。




