恭子と玲子 vol.039 「お邪魔しま~す。」
「もしもし…。」
浩二。
「あ…、もしもし、私です。玲子です。」
「びっくりした…メールして、すぐだから…。」
「ごめ~ん、寝てた…???」
「いやいや…。」
「…で…、明日…なんだけど……。」
「うんうん…、うん。……、あ~そうか…。じゃ…、ダメだね…。」
「……と、言う事で…。ごめんなさい。」
「いやいや…。…逆に…楽しみじゃない…、そのチーフのお誘い…。」
「うん。何が何だか分かんないんだけど…。明日は…予定…入っちゃったから…。」
「はは…、じゃ、そっち…明日…、楽しんで。」
「うん、ありがと。じゃ、また…、おやすみなさい。」
「あいやいやい。さ~て、明日は…一体、どうなりますやら…。何だろ…。気になる~~。」
恭子。
「はいはい。ご飯、ご飯。」
と、アパートのドアを開けて、玲子、
「たっだいま~。」
「おっかえり~。」
後ろから恭子。
「暗っ!!!」
「当ったり前やん。」
と、立ち止まった玲子の背中に恭子、顔を…「ドン。」
「あ痛ぁ~。」
「はっはっは~~。」
「おい。」
翌日…夜。
「神楽坂…。まで…、来ちゃったけど…。」
智香子の後ろで、恭子と一緒の玲子。
「この辺に…何が…???」
恭子。
「えっ…、アンチーフ、曲がった…???」
「…えっ…。…で、何…ここ…。綺麗~~情緒ある~~。」
ふたりの前で智香子、
「ふふ…。」
「うわっ、すご~い、素敵なお店~~。こんな路地裏に…。」
恭子。
「アンチーフ…、ここって…???」
玲子。
「…せいざん…。なんか…、すっごい、お洒落なんですけど…この看板自体…。」
「さっ、いらっしゃい。どうぞ…、中へ。」
智香子。
恭子と玲子。子供のように、控えめに…、
「お邪魔しま~す。」
「は~い、いらっしゃいませ。お待ちしてましたよ~。」
カウンターの中で和人。そして、カウンターから出てきて夏輝。
「いらっしゃいませ。初めまして。ようこそ、せいざんへ。どうぞ、こちらへ。」
夏輝を見た途端に、恭子も玲子も、
「ドキン!!!」




