恭子と玲子 vol.036 「だって…、食べたいんだもん。」
「あ―――――っ、もしかして!!!」
玲子。
「えっ…、もしかしてって…???」
恭子。
「た・ぶ・ん~~、あ・い・つぅ~。アッキー。ほら、今日、サークルに入るって言ってたから。きっと…。」
「あ~あの…チラシのサークルか~。…でも、なんでそれと私の今のくしゃみと関係あんのよ…???」
「私達がサークル入れないのを…、かわいそうとか何とか、早瀬君と話してんじゃないの、きっと…。」
「…で、私の、今のくしゃみ…???まぁ…、言われて見れば…うん。」
腕を組んだ後に、顔を下に向けて、恭子…。
玲子、
「ん…、恭子…、どしたの???」
いきなり顔を上げて、泣きべそ顔で…。
「サークル、入りたい。美味しいもの、食べたい…。」
「なんで、そんなに変わっちゃう訳~???」
元の顔に戻って、
「だって…、食べたいんだもん。さっ、バイト、バイト~!!!」
「何なの…、その変わり身の早さ。」
いつもと変わらないお店の風景。
家族連れ、カップル、ビジネス系にフリーター等々。
そんないつもと変わりない風景の中で、恭子と玲子はいつもの仕事をこなす…のだが…。
何かしら恭子の表情が冴えない。
客との接遇は問題ないのだが…。
けれども、そんな恭子の表情を窺いながらも、玲子まで…。
特に他のスタッフには気付かれないまでも、そんなふたりの様子に気付いた智香子。
恭子も玲子も上がりの時間、スタッフルーム。
恭子、
「はぁ…。」
玲子、
「だって、しゃあないじゃん、私達…バイトあるんだから…。」
「分かってる…。分かっては…いるん…。」
「お~い、どうした~ふたり共~~。」
いきなりドアを開けて入ってきた智香子。
「へっ。アンチーフ。」
恭子。
「わっ!!!びっくりした~~。」
玲子。
「な~んだ、なんだ~ふたり共~、いつになく…冴えなかったじゃん、今日は。」




