恭子と玲子 vol.031 「恭子ちゃんを、怒らない、怒らない。
「玲子…ちゃ~ん…。ふふ…。」
智香子。
「…ん…???へっ…あっ…。あの…、アンチーフ…???」
と、言いながらも…、チラリと恭子を見て…。
「…ん…???ふふ…、恭子ちゃんを、怒らない、怒らない。…で…???」
スラリとした脚にレギンスを穿いて、
Tシャツの上に薄いストライプのシャツを重ねながら智香子。
「いや…、あの…はい。楽しかったです。」
照れながら玲子。
「ふふ…、そっ、良かった。うん。」
にっこりと智香子。
「はは…、どうも…。」
「恭子ちゃん、怒っちゃだめよ、私が無理やり訊きだしたんだから…。」
「えっ…???あっ…、な~んだ、そうだった…。」
またちらりと恭子を見て…。
恭子もちょっとだけ申し訳なさそうに顔をクシャリとして、「ごめん」のポーズ。
「あ~~、その様子だと…、疑ってたな~恭子ちゃんの事~~。ふふ…。…かっこいい彼氏…かな…???…ん…???」
「えっ…あっ…、はは…。」
ほんのり赤くなる玲子。
「んじゃ…、私はこれから…用があるから…お先に…。」
「アン…チーフ…。もしかして…、ふふ…。」
智香子を覗き込むような視線で恭子。
「こ~ら~恭子ちゃん。大人を…。ふふ…、まっ…。じゃね~~。」
そう言って智香子がスタッフルームを出て行った後で、玲子と恭子。
「すんごい、おっ洒落~~~!!!」
恭子、
「ありゃ絶対…。」
「うんうん。…だよね…うん。」
玲子。
そして、数十分後、都内のある小路の奥にある和風割烹のお店の中に、
「おや…、今、お帰りで…。」
「うん、ただいま~。さて…と。今日のメニューは…。」
目の前で調理をしている青山和人をチラリと見ながら…智香子。
「な~に~っかな~???」
と、一旦は椅子に落ち着いた上で、また腰を上げて和人の手元を覗き込む。
「ん~~、何が出てくるかは…、お楽しみ…。」
「んふ…、じゃ…、お願い。」




