恭子と玲子 vol.030 「んふ…、玲子ちゃん。」
「まっ…、しっかたないか~!!!でも…気が変わったらいつでも声、掛けてくれ。浩二と2人で先に入ってるから。なぁ~コウちゃん!!!」
その、明彦の、「コウちゃん。」と言う声にいきなり反応する玲子と恭子。
「コ…コ…、コウ…ちゃん…。」
そう言いながら…、自然に浩二の顔を見る。
「くっ…。」
玲子。
右人差し指を鼻の下に…。
「くくく…。」
恭子も同じく…。
浩二、
「おい、田端…。」
「ばたやんも、それ…知ってたんだ…???」
上目遣いで恭子。にこやかに。
「ふふふふ…。」
と、玲子も恭子と同様に…。
「えっ…???あれ…???もっと驚くかと…思ったけど…。へっ…???」
明彦、ふたりの顔に、意表を突かれたように…。
「もう、と~っくに知ってるよ、早瀬さん、コウちゃんって、言われてるの…。」
玲子。
「えっ…そうなの…???な~んだよ、折角、ウケ狙いだったのにさ~。」
「残念でした~はっは~。」
恭子。
「…と、言う訳…。」
浩二。
「つ~まんね。」
「おはようございま~す。お疲れ様で~す。入りました~。」
恭子。その後に続く玲子。
「よっ、おはよ、お疲れ、ふたり共。」
にっこりと智香子。そして玲子の顔を見て、
「んふ…、玲子ちゃん。」
と、玲子の方をポンポンと叩いて…。
「へっ…、何…???アンチーフ…???」
「…ん…???いや~~、何でもないよ~うん。頑張って。」
その隣でソロソロと歩く恭子…。
「ん…???恭…、……。あ~~。」
そして、小さな声で恭子、
「ささ…頑張りましょう~~。」
「ま~ったく~、この子は…。はぁ…。」
夕方前でも、客が途切れる事のない店内。
若いカップルからママ友の子供連れ、時にはセーラー服を着た学生たちも…。
しかも、ビジネスマンやOLの姿もある。
そして夜8時になり、バイトの終了時間、スタッフルーム。
「あれ…、アンチーフも今日は…上がりですか~???」
恭子。
「うん、ふたり共、お疲れ~。ふふ…。ねぇ~え~!!!」
智香子。




