恭子と玲子 vol.028 「噂をすれば…。」
「おっと~~。噂をすれば…。」
明彦。
その場から少し離れた席に、着いたばかりの玲子と恭子を見つけて、
浩二の右肩をトントンと…。
「来てるぜ。ほい。」
もう既に明彦と浩二に気付いた玲子と恭子もふたりを見ながらにっこりと…。
玲子は軽く右手を上げて、
「あは、もう来てる早瀬さん、早~~。」
そんな右手を上げて軽く振っている玲子を後ろ向きに見て浩二も、
笑顔で応える。
「おっとっと~、始まるか…。」
講壇の方を見て明彦。
「えっ…、サークル…???」
と、キョトンとして明彦の顔を見る玲子と恭子。
「うん。このサークルが中々どうして…。趣向が凝ってるんだ。」
大学構内のラウンジで玲子と恭子にそう話す明彦。
「ばたやん…、そのサークルに…入る…の…???」
半ば…口を尖らしての恭子。
「…っても、良いかな~と思って…。まぁ…その方が、キャンパスライフとしても、良いんじゃないかって…思ってさ。」
「…で…、早瀬さん…も…、なの…???」
探りを入れるように…玲子がポツリと…。
少し控えめに浩二。
「…うん…、まぁ…。田端が入るんなら…良いかな…と、思って…。まっ、この大学で、初めて知り合いになったのも…こいつだし…。他にいない…から…。」
「…と、言っても、話だけじゃ…分かんない…。」
そう言いながら、自分のバッグから、サークルのチラシを出す明彦。
「よな~っと。これだ。」
「おま…、それが最初だろうが…。おいおい…。」
呆れ顔の浩二。
「ふ~ん。」
いきなり目の前に出された数枚の同じチラシから一枚ずつを手に取る玲子と恭子。
そして見た瞬間、恭子、
「わわ、これ…凄い。都内の飲食店、かなり堪能できる内容になってる。ホラホラ玲子、ここ…。」
その恭子の言葉を聞いて玲子、
「どによ、どこ…???あああ…、ああ…、え~~ほんと…、凄い。アッキー、これって…マジで…。」




