恭子と玲子 vol.017 「勉強の…邪魔しちゃったね。」
玲子と恭子を見て、今度は浩二が、
「……。」
そして、浩二と恭子を見て、今度は玲子が…、
「……。」
「俺…、何か…変なこと…言ったかな…???」
そういう浩二を見て、一呼吸置いて玲子。
「ぷふ~~~。」
浩二。
「えっ…???」
「わ~かった、わ~かった。はははは。誰も…疑ってないって…。恭子…、全く~あんたも~!!!」
恭子。
「……。」
浩二。
「あっ…、いや…あの…、何の…事…???」
そんな浩二を見て、玲子。
「あっ…、ごめんなさい。ひとりで、舞い上がっちゃった。」
「えっ…???」
キョトンとしている浩二に玲子、両手の平をひらひらとさせて…、
「あっ、ごめん、ごめん、ごめんなさい、気にしないで、うん。気にしないで…。」
そう言いながら、ペロリと舌を出す玲子。
「いや…、あっ…、こ…こ…で、勉強…してたんだ…???」
頭の後ろを掻きながら浩二。
「あっ、うん。…昨日は…どうも…。」
2回ほどその場で頷きながらの玲子。
「あっ…、は…、うん。…今日も…、どうやら…、偶然にも…。」
一瞬、恭子を見ながら…浩二。
「あのぅ…、早…瀬…くん…も…ここで…???」
玲子。
「えっ…???あっ…、あ~~うん。ちょい…調べたいことがあって…。今まで、それ…探してた。…で…、見付けて…、もしかし…。」
少し…、照れ臭そうに浩二。
「早瀬…さんは…、何…勉強…???」
控えめに恭子。
「うん、どんなの…???」
そう言いながら、浩二の右腕に抱えている書物を見ながら玲子…。
「経…営…学…。と…、えっ…???もしかして…、それって…帝王学…。」
「あっ…、これ…。はは…、まぁ…。」
益々照れる浩二。
「…あっ、ごめん、ごめん。勉強の…邪魔しちゃったね…。じゃ…俺…、また…。」
そう言って、その場を離れる浩二。
玲子、小さな声で…、
「あっ。」
…と、殆ど同時に恭子がハッキリと…、
「あの。」




