恭子と玲子 vol.016 「どしたの…、その顔…???」
書物を抱えてテーブルに着く恭子、
「ふぅ~~。」
「こりゃまた、そんなに…良くもまぁ…。持ってきたもんだ。」
玲子。
「うん。目に着いちゃったから、どうせなら…って、思って…へへ。」
そう言いながら椅子に腰を下ろす恭子。
「…ん…???」
恭子の顔を見て玲子。
「へっ…。何…???何か…付いてる…???」
「どしたの…、その顔…???ここ…と…、ここ…。」
自分の鼻の真ん中と、左頬の真ん中辺りに指を当てて…。
「…ん…???ここと…、ここ…???」
玲子の指の通りに、自分でも鼻と頬に指を当てる恭子。
「あっ…、あ~~。」
「赤く…なってるけど…???」
玲子の前で、ほんのりと…赤くなる恭子。
「もしかし…、あんた、また…何か…ん~???」
「まっ…、まぁ…。あははははは…。」
「まぁ…、大体の…察しは…着くわ。あんたの顔…目掛けてね~。…おっこって…きたと…。」
「だって…、届きそうで…、まぁ…。」
「はいはい。あっ…、これ…。立地条件…、載ってる…か…な…???」
と…。
「そっか…、ここだったんだ。」
その声に、いきなり玲子も恭子も、
「ビクン!!!」
「うわっ!!!びっくりした~~。」
玲子。
恭子…、
「あっ…、あ~~。」
「こ…こんにちは…。はは…。」
今度は玲子がほんのり、赤くなって…。
「こんにちは。さっき、偶然にも彼女と出くわしちゃって…。」
玲子の顔を見て、そして、恭子の顔を見て…浩二。
「へっ…???彼女って…、ひょっとして…恭子…???」
恭子…、玲子の顔を見て、
「あっ…あ~~、いや…、ほんの、今さっき…。ほんと…偶然。落とした本…、拾ってくれた。…はは…。」
「ふ~~ん。」
「いや…、俺もびっくり。まさか、探してたコーナーに入ったら、いきなり目の前で女性の顔に本が落ちて来るなんて…。普通…あり得ないでしょ。」
一気に話す浩二。
恭子、
「……。」




