恭子と玲子 vol.140 この…タイミング…で…。」
サークルのドアを開いて、
「ども~浩二で~す。」
「明彦で~す。」
浩二、
「あれ…、俺たち…早かった…の…???」
「んん~ん。他の人たちには、ちょっと、別件で、もう出掛けてる。」
里奈。
「ふ~ん…???…ん…???あ…の…、芽…衣さん…、どしたの…???」
「ん~ん…、ふふふ…。ちょっとね~。…芽衣、仕方ないよ、もう…忘れなさい。」
「はっ…???」
何の事かさっぱり分からない浩二。
その隣で明彦、
「……。」
「彼から…さよなら、されたんだって。」
浩二、
「う~っわ。」
「仕方ないよ、二股掛けられてたんだから…。」
里奈。
「はい…???」
黙ってハンカチを目に、下を向いている芽衣。小さな声で、
「…里奈…。」
「あのぅ……。」
浩二。
「…ん…???どしたの…浩二…???」
里奈。
「この…タイミング…で、こんな事…。」
その途端、明彦…、
「えっ…、おいおい…浩二!!!」
「…ん…???どしたの…ふたりして…???」
浩二の頭を殴るような素振りをしながらも…、どうしようもなく…明彦。
そして浩二、
「実は~。」
「うん…何…???」
里奈。
「た…ば…た…が…。」
「明彦が…どしたの…???」
真赤になる明彦。
「た…ばたが…、里奈さんの事…。」
「はっ…、私の事…???どしたの…明彦…???」
「はい。では…、申し上げます。はい。田端…、里奈さんの事、好きなんです。」
その浩二の声を聞いた瞬間、里奈も芽衣も、
「はいっ???」
一瞬、沈黙の後…、里奈も芽衣も…、思わず、
「ぷっ!!!」
そして、今まで泣いていた芽衣が、
「あ…、あの…???明彦…???あんた…、まさか…???」
慌てて浩二、
「あぁ~、はいはい、はいはい。それは…もう…当然、はいはい。」
「何よ、どしたのよ浩二~???」
いきなり浩二に詰め寄る芽衣。
「はいはい、それは十分承知で…。」
「…で…???浩二…???」
里奈。
「芽衣さん。」
いきなり浩二。
「田端…の…彼女になって…。戴け…。ま…せん…か???」




