恭子と玲子 vol.138 恭子の顔が思わず、「ムギュ。」
「コンコン。」と、ドアをノックする音。
「ハ~イ。今行く~~。」
冷蔵庫の中に買って置いたサンドイッチを左手に持ってかぶり付き、
右手はヘアブラシで髪をブラッシングしながら…。
ドアの外では、ドアをコンコンさせながら、
「開始5分前~。」
腕時計を見ながら浩二。
ドアの内側から恭子の、「ハイハイハイハイ。」声が段々近づいてくる。
ドアがガチャリと開いて、いきなり壁に凭れている浩二に、
両手をピッタリ合わせて顔をコクリと、開口一番、
「ほん~っとに、ごめん。行こ行こ。」
そんな恭子の顔を両手で挟んでギュ。
恭子の顔が思わず、「ムギュ。」
浩二、
「ははは…、行くぞ!!!」
恭子、
「んもう~~こうじ~、こら~!!!」
「はは、ほれ。」
恭子の右手を握って走る。
「おっと、うん。」
既にセミナーが始まっている会場。
但し、本日の朝一番のセミナー内容が、「接遇」と言う事で、
実際に参加者がチームを組んでの実演となっている。
もちろん、既にチームが事前に参加者には告げられている訳で、
そのチームの後ろに浩二も恭子もスルスルと…。
「…ん…???もしかして…、寝坊したか…???」
翔。
「ははは…、面目ない次第で…。」
浩二。
「キャハハハ…恭子ちゃん…。」
と、言いながら、自分の左口元に左人差し指を当てながら絵梨奈。
「えっ…???」
その部分に自分の右人差し指を当てる恭子、
「わっ。パンクズ。」
いきなり顔を赤くする恭子。
「どしたの…恭子…???」
浩二。
「んんんん…、何でもない。ひゃ~バカ。」
「…では次に、これまで…、なぜ飲食店を開業するのか…、そしてその開業するまでの資金にどれくらい必要なのか…。講義して参りましたが、今回は、繁盛するお店について…。人気のお店について…進めて行きます。みなさん、それぞれチームになって戴いています。……。」
「ん~~接客…か…。」
浩二。
それぞれの参加者の接客の仕方を見つめる恭子。
そして…いよいよ恭子の番に…。
恭子の接客スタイルを眺める参加者たち。
ざわつく参加者たち。




