恭子と玲子 vol.136 「つかまえててくださ~い。」
「ちゃ~んと、ふたりとも~。つかまえててくださ~い。」
絵梨奈、少し身体を揺らしながら…。
「えっ、はっ、あ…あ~~。」
と、言いながら、絡ませた腕を解く事も出来ずに恭子。
そんな恭子を見ながら浩二、左手で頭を掻きながら…。
そして恭子と浩二の後ろから少し離れる絵梨奈と翔に…、ふたり同時に…、
「酔ってる…。」
結局、そのまま…腕を絡めたまま、恭子、浩二。
そしてその後ろから絵梨奈と翔が…。
ただ、絵梨奈だけがまだ酔っているのだろう、翔に抱えられる状態で…。
「絵梨奈~、お前…飲み過ぎ…。」
翔。
「…じゃ…、浩二君、恭子ちゃん、お休み。」
「はい、お休みなさ…。え――っ!!!」
自分の部屋に顔を向けた矢先に、そんな声を掛けられて恭子、
返事を返したその瞬間、絵梨奈が翔の顔を両手で触ってキスをしている。
そのまま浩二に隠れる恭子。小さな声で、
「うそでしょ。マジで…。」
いきなり胸が高鳴る恭子。
浩二も、自分の身体に寄って隠れている恭子をやんわりと抱き寄せながら、
未だにキスをしている絵梨奈と翔を見ながら、自分の部屋のドアを開けて、
「…じゃ…、おやすみなさい…。」
そのまま恭子の肩を抱いて部屋に入る。
そしてドアを閉めて…、
「ふぅ~~。」
そして両腕を天井に、
「あ~~~。喰った、喰った~~。」
けれども恭子は、そのまま背伸びしている浩二の体に寄せるように…。
浩二、
「…ん…???」
そして…ゆっくりと、恭子、そのまま自分の両腕を浩二の背中に回して。
「…恭子…。」
その名前を口にした瞬間、自分の鼓動とは別のところでそれ以上の鼓動を感じる。
「恭…子…。」
その上、自分の胸にぴったりと顔を埋める恭子。
その瞬間、
「うっ…、うっ…。」
低い泣き声。
「恭…子。…ん…???どしたの…???」
「だって、だって…、だって…、びっくりしたもん。びっくりしたもん。」
浩二…、
「……。」
「こうじ~~。」
「……ん…???…ははは…、そっか…、そっか…。うんうん。」
「わ~~~、こうじ~~~。」




