恭子と玲子 vol.128 「いらっしゃい。初めまして。」
店のドアが開いて、女性客が数名。
「ここよ、ここ。」
そう言いながら、目をキョロキョロさせながら、
「ほらほら、いたいた。あの人、あの人。凄い、本人じゃない…???」
店に入ってきた女性客を見て、挨拶しながら玲子。
「いらっしゃいませ~。」
にっこりと笑顔で。
「3名なんだけど…、いいかしら…???」
「はい。どうぞ、どうぞ、こちらになります。」
「なんだか…、サインもらいたくなるわよね。」
と、ひとりの女性客。
「あ…、ははは…。はい、ありがとうございます。でも…。」
玲子。
「分かってるわよ、そっくりさんなんでしょ。」
「はは…、すみません。…ごゆっくりどうぞ。」
「は~い、ありがとう。頑張ってね、まのちゃん。」
「はは…、ありがとうございます。」
厨房に戻る玲子。
「えらい、人気者だな、玲子。ん~~。」
和人。
そして夏輝も玲子にウィンクをして…。それに笑顔で微笑む玲子。
そしてペロリと舌を出して。
「こんちわ~~。」
店のドアを開ける音と共に声。
「お~~、いらっしゃい。」
「こんにちは、和人さん。」
「ども~~。」
里奈と明彦である。
そして後から入ってきたのが隼人である。
「おやおや…、随分と入りが…良いんじゃないの~、えぇ~和さ~ん。」
「しかも…玲子ちゃんまで厨房で、その恰好。」
里奈。
「玲子…、おま…バイト…辞めたの…???」
明彦。
「な~に言ってんのよ、そんなことしたら、アン姉ぇに、怒られちゃうよ。」
そして、和人の後ろから何ともあらたまったように、入ってきたひとりの女性。
なにやらお店の中をキョロキョロとしながら…。
和人も夏輝も、そして玲子も…、
「…ん…???」
「はい、芽衣、こっち、こっち。あんたは私の隣。」
と、里奈。
和人、
「いらっしゃい。初めまして。」
そんな和人にペコリとお辞儀をする芽衣。
和人も玲子も、顔はまっすぐに前を見ながらも、自然に目は隼人の方へ。
隼人、
「…んん…。…やっぱり…。」
玲子、そんな初めての女性を見て、
「こんにちは。」




