恭子と玲子 vol.127 「さすがに、ファミレス仕込み。」
「でも…、恭子のパジャマ姿……。」
窓の外を見ながら浩二。
「……。悪かったわね。どうせ…、私なんて…。」
唇を尖らせて仏頂面をしながら、こちらも窓の外を見る恭子。
「……。可愛かった…。…うん。…可愛かった。」
「えっ…!!!」
チラリと浩二の横顔を見る恭子…。
「コウ…ちゃん…。」
「ん…。可愛かった、恭子。うん。さて…、午後の部だ!!!行こか!!!」
「あ…。…う…、うん。」
「…で…、これをこうすると…。ねっ。」
夏輝。
「へぇ~~、な~るほど、そっか~うんうん。分かる分かる、凄い分かりやすい、もんちゃん。」
「でっしょう~。んじゃ、次、これ。」
「うんうん。」
そんな夏輝と玲子を見ながら和人、始終ニコニコ顔で…。
「若いもんは…、若いもんなり…。はは…。」
「…ん…???…何か言った~-???和兄ぃ。」
玲子。
「いん~や~。バイト休みで、玲子も店、手伝ってくれて、玲子、様様だってね~。」
「へっへへ~~。それくらい…やんなきゃ…。私も恭子も…バチ当たっちゃうよ。」
夏輝も、そんな玲子を見て、
「ほんとだよ、玲子ちゃん、感謝感謝だよ。うん。」
「ま~た、またまた、もんちゃ~ん。」
そんな風に言う玲子と夏輝の顔を見て和人。
頭の中で、ふと、智香子の…あの…、「ふふ~ん。」が甦る。
「こいつら…。」
そして開店後、緩やかではあるが、徐々に席が客で埋まれて行く。
「いらっしゃいませ~。」そして、「ありがとうございました~。」の玲子の声。
「さすがに…、ファミレス仕込みだ。ははは…。」
厨房で和人。
「なんだか…頼もしいっすよね~玲子ちゃん。ねぇ~和さん。」
夏輝。
「あぁ、しかも、あの笑顔だもんなぁ。ありゃ、お客さん、嬉しくなるわ。ははは…。」
和人に店の雰囲気を出す女性物のユニホームをせがみ、それを着ての玲子。
バンダナで姉さん被り、そして女性用の和装を見に付けてのお客様への接待。
「こんな子がいるから、この店…来たくなるんだよな~。なぁ、大将。」
カウンターの端の席から一人の男性客。
「ありがとうございます。是非、今後ともご贔屓に。」




