恭子と玲子 vol.013 「ほんとは…、ご飯…一緒に…。」
玲子の後ろで恭子、丁寧に、
「それじゃ、おやすみなさい。」
玲子も挨拶をして、お互いに別方向に…。
「あ~~びっくりした~。もう…胸…バックン、バックン。おぅおぅ…。」
玲子。
「ふふ…、でも良かったね、玲子…、一日に2回も彼に会えて。」
「うん、ウェルカム。」
「またそれ~~!!!キャハハハハ。」
「さっ、帰ろ、帰ろ。お腹…空いた。」
「玲子~~。」
「…ん…???」
「ちょっと…残念…だったんじゃない…???」
「…ん…???」
「ほんとは…、ご飯…一緒に…食べたかったって…。」
にやけながら言う恭子。
「……、バッカねぇ~、私たち…これ…持ってんのよ~。」
手に持った食材が入ってるスーパーの袋を持って…。
「はいはい、分かりました~。」
本当は、恭子と玲子のアパートの近くにもスーパーはあるのだが、
残念ながら、ふたりが帰る時には、そのスーパーは締まっている時間帯だった。
「あれ…???なんで…???おっかしい…、どこで、どうなって…。ん…???うそ―――――ッ!!!もしかして…ロッカーに落っことした…。」
恭子、改札の手前で…。
後ろの玲子、
「何々…、へっ…???まさか…パス…???」
「あっ…、ちょっと待って、玲子…。」
そう言いながら改札の列を離れる恭子。
「えっ…、えっ…、うそうそ。どこよ、どこどこ…あ~ん。」
懸命に財布の中を探す恭子。
その時、恭子が右肩からぶら下げてあるバッグが恭子のウエストの位置に…。
そのバッグの外側のポケットから可愛いキリンのホルダー。
それを見て玲子。
「あっ…、ふふ…。恭子ちゃ~ん。」
「…ん…???何やのん。人が必至に探してるん…、ちゃん…って…。」
玲子、両膝を少し曲げて…、
「恭子ちゃ~ん、これ…かっわいいねぇ~。」
「…ん…???へっ…???あ~~~ん、もう~やだ~~~。」
「恭子の大好きなキリンだよ~~ん。」
「あった~~~。んもう~~冷や汗掻いたわ。」




