恭子と玲子 vol.124 壁をまたまたドンドンドン。
前を見て、そして頻りにノートにボールペンを走らせる恭子。
その隣で、腕組みしながら講義を聴いている浩二。
チラリと傍の恭子を見てニッコリと…。
そして顔を上げて、前を見て何度も頷く恭子。
ふと右側を向いて、顔がない。
「…ん…???」
そしてゆっくりと身体を起こして隣に顔を向ける。
「…ん…???ふふ…、コウちゃん…。」
そんな恭子を見てにっこりと笑顔で…、
「…ん…???ふふ…、頑張れ、恭子。」
「うん。」
「さ~てと~。バーガーでも食べるか、昼は。」
「うん。」
「しっかし…、びっくりしたなぁ~今朝は。」
「うんうん、まさか…って…、思っちゃったよ、私なんて…。」
朝の6時半、スマホのアラームでヌクっと目が覚めた恭子。
「あっ…、そっか…、大阪だったんだ…。」
そのまま部屋のカーテンを開けて、そしてまたベッドに…。
「…ん…???玲子か…。」
そのメールを開くと、
「え゛―――――――っ!!!」
その瞬間、たちまち壁をまたまたドンドンドン。
隣の部屋で既に起きている浩二が、
「何々、どうした、どうした恭子。」
浩二が部屋のドアを開けるや否や、いきなり恭子が浩二の部屋に、
思いっ切り笑いながら飛び込んできた。
「キャハハハハハハ~~。」
そしていきなりベッドの上にダイブ。
そのまま両手で布団を交互に叩き、両脚をバタバタ。
「やった、やった、やった、やった――――――っ!!!!」
物凄い喜びよう。
おまけに、今度はベッドから起きたかと思えば、
いきなり浩二に抱き付く始末。
そしてまた、
「やった、やった、やった、やった――――――っ!!!!玲子、玲子、やった~~。」
「きょう…こ…???」
その声にようやく気付いて恭子。
「えっ???わっ!!!わわわわ!!!」
いきなり浩二から離れる恭子。
「ご…、ご…めん…。コウちゃん…。わ…た…。」
「…???……。ど…どう…した…の…???何…そんなに…???」
顔を真っ赤にして、少しだけ目を潤ませて…。
「…ごめん。つい嬉しくって…、目の前に玲子がいるって、思っちゃった。へへ…。」




