恭子と玲子 vol.117 「答えは…お前と恭子だ。」
和人の後ろで夏輝もにこにこ顔で…、そして顔を何度も頷かせて…。
和人、
「もん~~。ははは…。」
夏輝。
「はい。実に…、喜ばしい限りで…、はい。」
「何々…???どういう事…???」
まだ訳が分からない顔の玲子。
「玲子~、これはとっても、商売としては、嬉しい事よ~う~ん。」
「そう。客商売としては、嬉しい限りだ。」
和人。
「だから何~~???」
カウンターをペタペタと叩きながら玲子。
「ははは、ごめん、玲子。…実は。」
智香子。
「実は玲子、答えは…お前と恭子だ。」
和人。
「はっ???私と恭子~~???なんで~~???…何もしてないし~~。」
「何もする事はないのよ、ただ、いるだけで。」
智香子。
「えっ、ええええ、えっ???…なんでいるだけでいいのよ、益々分かんな~い。」
「でも…これはものっすごい、相乗効果。ある意味…、こりゃ神業だわ。必然性も…あるかな…。そして口コミ。」
「さっき帰った女性のお客さん。言ってただろ…。噂ってほんとだったんだって…。そして…有村架純だって…聞いて…ってとかも…。」
和人。
「うん。確かに言ってたけど…。」
玲子。
「もし、玲子がふらりと入ったお店に、玲子も大好きな有名芸能人いたらどうするよ。」
「そりゃ、当然、通うわよ。あったりまえじゃん。いっつも会えるし。友達にも教えちゃう。」
「でっしょう~。」
「だろう~。」
智香子、和人同時に。
「え、ええええ…。うそ…。じゃ…、なに…、私と恭子が、その…真野恵里菜と有村架純に…似てるって…。ええええ…。」
何故かしら…うろたえるような…面持ちの玲子。
「それしか…考えられない。実際、あのお嬢さん方も、ものすっごい喜びようで帰ってったようだったから…。」
「ねぇ~。ファミレスも…、なんでかな~って、思ってたけど。そう考えれば納得。」
智香子。
「しかもここもだ、玲子。恭子と来たころから、少しずつ、変化が続いてる。」
和人。
「えっ…???」
玲子。
「お客に若い人たち…増えた。」
「うそ―――――っ!!!」




