恭子と玲子 vol.112 「あのぉ~…。何か…???」
「あのぉ~…。何か…???」
全く訳が分からない玲子。
厨房の和人も夏輝もそのふたりの女性を見つめる。
そしてお互いに顔を見合わせながら、
「???」
すかさずふたりの女性、バッグから手帳を取り出し、ひとりの女性が、
「まのえりさん、サインお願いします。」
すると、もうひとりの女性が、
「ばか、失礼じゃない、それじゃ、ニックネームでしょうが、すみません、真野恵里菜さん、サインください。」
その声を聞いた途端、玲子。
「え――――――――っ!!!!!!」
「お願いします。サインください。」
「わわわわわわ、え―――――っ!!!」
和人と夏輝、
「はぁ~~~?????」
「あの…あのあのあの…、ちょっ…。あの…。私…。」
慌てる玲子。
「和兄ぃ、もん…ちゃん…。」
「まさか…、本当にここで真野恵里菜さんに会えるなんて…。」
「うんうん。最っ高~~。」
「やっぱり…噂…本当だったんだ。」
女性ふたり…。
「あの…、あの…、私、何々…真野恵里菜…って、あの…芸能人の…???」
そして、もう一度、
「お願いします。サインください。」
その途端に、いきなり笑い出す和人と夏輝。
「ちょっ…、ちょっと…和兄ぃ、もんちゃん。んもう~~。」
和人、
「すいません、お客さん…。」
笑いながら和人。
「あっ…、笑って失礼。その人、芸能人でも、何でもなく、普通の大学生です。名前…、大塚玲子と言います。」
玲子…変顔で…、
「はははは…。はい…、そう言う訳で…。」
半ば薄らと汗まで掻いて…。
「えっ???…じゃ…、本当に…真野恵里菜さん…じゃ…。」
ひとりの女性。
「すみません、」
頭をコクリと玲子。
「大塚玲子と申します。」
「…か…。…いや…、でも、ものすっごい、似てる~~。」
「あの…、どなたかに…似てるんでしょうか…???」
和人。
「あ…、はい…。芸能人に…、真野恵里菜って…いるんですけど、その人にそっくりなんです。」
女性。
「私が…???」
玲子。
「…で…、いつも一緒にいるって言われてる方が…、有村…架純だって…聞いて…。」




