恭子と玲子 vol.110 「初日からこれ…。ハードル高…。」
「うわっ、すご…。何これ…!!!半端な~。初日からこれ…。ハードル高…。」
ぶつぶつ言いながらの恭子。
隣で、もくもくと、そして首を縦に振り、何度もニヤリとしながら、
如何にも、「もっとも。」とでも言いたそうな面持ちで講義を聴いている浩二。
「すご、コウちゃん。さっすが~~。」
「…ん…???恭子…、どうかした…???」
「あっ…、いやいや…、はいはい、頑張りましょう。ははは…。」
「ふ~ん、そうなんだ~。友達と一緒に暮らしてんだ~。」
絵梨奈。夕方、ホテルの近くの居酒屋で…。
「あっ、君のサークル、知ってるよ。伊勢原君のトコでしょ。彼、もんの凄い有名人だから…、うん。知ってる知ってる。彼女も…綺麗だもんね~。亜麻美さんって…言ったっけ…。里奈さんだっけ…。私は…絵が付くけど…。」
「あっ、あ~、そう…ですね。あっちは、里奈さん。こっちは…絵梨奈さん…。はい。」
浩二。
絵梨奈の隣で翔、ただ、黙って…、
「……。」
そして、生ビールを飲みながら…。
「なに…、翔、さっきから…黙って…???」
「…ん…???あっ、いや…。本当に…、実に…似てるね~うん。」
恭子と浩二を交互に見ながら翔。
「…ん…???」
恭子と浩二。
「いや…、ほら…、さっき、会場で絵梨が言ってたように…。」
「あっ、ごめんね、翔は私の事、絵梨って、呼んでるから…。」
「あっ、はぁ…。」
空気を吐くように、恭子と浩二。
「ほら、あれ…。君は、有村架純で、君が高良健吾。」
その翔の声を聞いた途端に、恭子と浩二のリアクション。
恭子は右手を、そして浩二は、またまた両手を前にひらひらと。そして同時に、
「全~~っ然!!!全く!!!…似てません!!!」
途端に、恭子、
「あれ…???」
浩二…、
「えっ…???」
その恭子と浩二を見て、声を聞いた途端、絵梨奈、
「ぷっ。くくく…。かかかか…。あなたたち…。あのね…。どう…みても、恋人同士だよ、それじゃ…。」




