恭子と玲子 vol.108 「君たちも共陽大学でしょ。」
そしてふたりの大学、「共陽大学」からのセミナー受講学生は、
ふたり以外にも3名いる。
ただ、その3名とは、恭子と浩二は未だに面識はない。
恭子と浩二、自分たちの席に着いたかと思うと、
いきなり前の席の女性と男性が振り向き、
「あっ、来た来た。こんにちは。」
「よっ、君たち。」
浩二、
「あっ、こん…にち…???えっ…???」
「君たちも共陽大学でしょ。」
女性。
「あっ、はい…。」
「実は、俺たちも…。」
男性。
「えっ、あっ、あっ、そうなんですか…。全然分からなかった…。」
「あっ、そ…う…、言えば…、さっき…。」
恭子。
「受付の時、係の人の名簿に…、同じ大学の人…。」
そう言いながら、受付から受け取ったセミナーのパンフレットの他の資料のページを捲りながら…。
「あっ、あった、あった…。え…っと…。」
浩二も一緒に見ながら…。
「あっ、あった、ここ…、ここ…。」
浩二。
「ほ~んとだ、共陽大学、5人いる。」
恭子。
「でっしょう~。ふふ…。…私、3年の紬絵梨奈。」
「同じく3年の柿崎翔。飛翔の翔だ。…で、この俺の隣の男が、筒井保。同じく3年だ。」
「はじめ…まして…。」
頭の後ろを掻きながら浩二。
「はは…、同じ大学なのに…、はじめましてって…言うのも…変だけど…。」
「初めまして…、倉科恭子と申します。」
礼儀正しくチョコンとお辞儀をしながら恭子。
「あっ、僕は…早瀬…浩二…と、申します。」
「1年と3年だもの…、余り…見掛ける事は…ないよね…うん。あっ、もしかして…、君たち…、付き合ってるとか…???」
調子に乗って喋る絵梨奈。
「えっ、そうなの…???」
絵梨奈の言葉を真に受ける翔。
「な~んかね…。そんな感じに見えたから…。…って~すぐ真に受ける翔は~。」
「いや…、だって、おま…、知っているような感じだったから…。」
「な~訳ないじゃん。私だって、この子たち、初めましてだもん。」
「…の、はずだよな~。」
「でも…、すっごい可愛い人。それに…イケメ~ン。」




