恭子と玲子 vol.011 誰かの肩がぶつかった感触。
「おふたりさん、時間よ、お疲れ~!!!スタッフルームに、クッキーあるから食べてってね~。」
チーフの安藤智香子。
「お疲れ様でした~ありがとうございま~す。ご馳走さまで~す。」
玲子と恭子。
「終わった~、帰れる~。…っと…、食べちゃおうっと…。」
恭子。
「んふ…、うま…。」
「恭子~、帰り、スーパー寄ってこ~。」
「あっ…、そっか~。冷蔵庫の中…乏しかったんだった~うんうん。」
「なになに…、何味よ、それ…???」
「んふ…ん~。」
と、クッキーを摘んで、玲子の顔の前に見せる恭子。
「うわっ、ほんと…ナイスじゃん、これ。」
「ん~~、ふふ…。」
帰り際にスーパーに寄って食材の買い出し。
2人共に買い物袋を持ちながら、今日の出来事を喋りながら歩きながら、
そして、時折、通行人を掻き分けながら…。
2人共に、会話にクスクスと笑いながら歩いている時、
人にぶつからないように歩いていたつもりが…。
歩道の丁度真ん中、恭子の左肩に、「トン」と、
何かしら誰かの肩がぶつかった感触。
恭子、
「あっ、すみま…。」
そんな恭子の声より早く、
「ごめん、大丈夫だった…???ごめんね。」
そう言って、ぶつかった人の顔を見た瞬間、
「えっ…、あっ!!!」
そして、そんな声に、恭子も…、
「えっ、わっ!!!」
そんなふたりを隣で見て、連れの人、
「…ん…、どうした浩二~???」
そして女性を見て…、
「はい…???恭子~???…で…、え~~玲子~~???」
そして恭子も玲子も…、
「え~~~。あ~~~。」
「ばたやん。」
「アッキー。」
「何してんの~お前等…???」
明彦。
「な~~んだ、ばたやんじゃん。」
「いや…、ばたやんじゃ…ねぇ…。どしたの…ふたりして…???」
「いや…、それより…えっと~、何だっけ…名前…はは…。」
頻りにぶつかった詫びに頭を掻く浩二。
「恭子です。こんばんは。」
「あ…、あっ、そっか…恭子さん…だっけ…。」




